コオイムシ | ||||
学名:Appasus japonicus | ||||
|
Data | |||||||||
和名 | コオイムシ
別名:あべこべ虫 |
||||||||
体長 | 17〜20mm | ||||||||
分布 | 北海道,本州,隠岐,四国,九州,下甑島 | ||||||||
出現期 | 5〜10月 | ||||||||
餌 |
小魚,カエル,貝類などの体液 生きたものしか食べない。 エサに口針を刺して消化液を注入し、体外消化して吸収する。 大きめの獲物は集団で捕食することもある。 |
||||||||
飼育難易度 |
★★★☆☆ 生きたものしか食べないが、野外にたくさんいるダンゴムシや水槽内でよく繁殖するモノアラガイもエサとなるため、エサ不足に困ることは少ないが、一種だけ与えていると食べなくなるようなので、複数の種類をバランスよく与える必要がある。 タイコウチのような長い呼吸管がないため、水深を浅くするか、溺れないように水草を多く浮かべておく必要がある。 産卵期間は5月から7月。 ♀が♂の背中に卵を産みつける。 卵は少しずつ孵化して、幼虫を親が捕食してしまうので、食べないように親に十分にエサをやったり、幼虫が隠れられるように水草を多く入れるなどの工夫が必要である。 幼虫は共食いをするので、個別飼育か水草などの隠れ家を多く用意する。 |
||||||||
解説 |
タガメを小さくしたような水生昆虫だが、♂が卵を背負うという面白い特徴がある。 生きたエサしか食べないので、飼育は大変そうに見えるが、野外で用意に入手できるダンゴムシ(Armadillidium vulgare)や水槽内でよく繁殖するモノアラガイやサカマキガイがエサとなるため、飼育は非常に容易である。 しかし、管理人はダンゴムシばかりを与えていたところ、日に日に食べなくなり、最後は飢え死にしてしまったことがある。恐らく同じエサばかりでは栄養のバランスが偏ってしまうのだろう。 タガメほどではないが本種も同様に、農薬などの環境汚染の影響で生息数を大幅に減らしているのが残念である。
|