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タガメ
学名:Lethocerus deyrollei

タガメ(2008.11.5) 撮影場所:井の頭自然文化園(水生物館)
Data
和名 タガメ
体長 48〜65mm
分布 本州,四国,九州,沖縄本島
出現期 5〜10月
魚,カエルなどの体液
 生きたものしか食べない。
エサに口針を刺して消化液を注入し、体外消化して吸収する。
解説 大型の水生カメムシ。
水田や池などに生息し、魚やカエルなどを鎌状に発達した前脚で捕食する。
姿はコオイムシAppasus japonicus)に似ているが、本種はずっと大きく、ほとんど泳げない。
農薬などの影響で近年では滅多に見られなくなり絶滅危惧種に指定されるまでになってしまった。また本種は外灯に飛来するが、そのまま乾燥死してしまうことも多く、個体数を減らしている原因の一つになっている。
 
与那国島では、タイワンタガメ(Lethocerus indicus)が生息しているが、長年確認されておらず絶滅が危惧されている。
 
写真は11月5日に、井の頭自然文化園の水生物館内の本種を撮影許可を得て撮影したもの。誠文堂新光社より今年のクリスマス頃に刊行予定の「水棲昆虫大集合」の制作の為、スタッフのご協力により貴重な本種の撮影をすることができた。もちろん本種についても紹介予定。当ページより詳しいものになっていますので、是非お読みいただきたい。
 
虫ナビは本種で虫たちの紹介1,500種を達成しました。
 
日本に生息するタガメ亜科の仲間は以下の2種。
学名 和名 分布
Lethocerus deyrollei タガメ 本州,四国,九州,沖縄本島
Lethocerus indicus タイワンタガメ 与那国島
PHOTO

魚を捕食する本種@
(2008.11.5)

魚を捕食する本種A
(2008.11.5)

魚を捕食する本種B
(2008.11.5)

本種の複眼
(2008.11.5)
 
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