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スジコガネ
学名:Mimela testaceipes

シダ上の本種(2019.7.14 対馬)
Data
和名 スジコガネ
体長 15〜20mm
分布 国後島,北海道,利尻島,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),舳倉島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,沖ノ島(高知),九州,壱岐,対馬,相島,能古島,五島列島(福江島),上甑島,中甑島,下甑島,屋久島,口永良部島,トカラ列島(口之島,中之島,諏訪瀬島)
出現期 6〜8月
針葉樹の葉
 幼虫は針葉樹の根を食べる。
解説 針葉樹に集まるコガネムシ。
体色は黄褐色から緑色まで個体差が多い。
近縁種のオオスジコガネと似ているが、オオスジコガネの上翅の点刻はまばらなため光沢が強いのに対し、本種の上翅の点刻は密なため光沢は鈍い点で見分けられる。オオスジコガネとの相違点参照
近年、本種の学名はAnomala testaceipesからMimela testaceipesに変更されている。
海外ではサハリン,朝鮮半島,中国,シベリア東部に分布している。
 
国内に生息するコガネムシ属(Mimela)は以下の11種。
和名/学名 分布
コガネムシ
Mimela splendens
北海道,本州,飛島,粟島,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,九州,壱岐,志賀島,藍島,能古島
ヒメスジコガネ
Mimela flavilabris
国後島,北海道,本州,飛島,淡路島,隠岐,四国,九州
ツヤスジコガネ
Mimela dificilis
北海道,本州,四国,九州
オオスジコガネ
Mimela costata
北海道,利尻島,本州,佐渡島,淡路島,厳島(宮島),隠岐,四国,直島,九州,対馬,壱岐,五島列島(中通島),屋久島
スジコガネ
Mimela testaceipes
国後島,北海道,利尻島,本州,飛島,粟島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島,式根島,神津島,三宅島,御蔵島),舳倉島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,沖ノ島(高知),九州,壱岐,対馬,相島,能古島,五島列島(福江島),上甑島,中甑島,下甑島,屋久島,口永良部島,トカラ列島(口之島,中之島,諏訪瀬島)
イシガキコガネ
Mimela confucius ishigakiensis
石垣島,西表島,竹富島
キンスジコガネ
Mimela holosericea
北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州
イノウエスジコガネ
Mimela inoueiNomura
本州
サキシマチビコガネ
Mimela sakishimanaNomura
石垣島,西表島
ヨナグニコガネ
Mimela yonaguniensisNomura
石垣島,西表島,与那国島
タケムラスジコガネ
Mimela yotakemuraiKobayashi
本州,隠岐,四国,九州
 
写真は8月21日に静岡県の山地の杉林の林道でアセビの葉上で休んでいる個体を撮影したもの。
PHOTO

シダ上にいた個体
(2019.7.14 対馬)

ライトトラップに飛来した本種
(2019.7.11 対馬)

自宅に飛来した本種
体長は16.5mmだった。
(2013.7.2)

アセビの葉で休んでいた個体@
点刻が密でないのでオオスジコガネの可能性もあるが、光沢が鈍いのと同様の個体が「日本産コガネムシ上科図説」に掲載されているので本種とした。
(2008.8.21 静岡県)

アセビの葉で休んでいた個体A
(2008.8.21 静岡県)

アセビの葉で休んでいた個体B
(2008.8.21 静岡県)

草の葉上で休んでいた個体@
(2018.7.14 新潟県)

草の葉上で休んでいた個体A
(2018.7.14 新潟県)

草の葉上で休んでいた個体B
淡い緑色の光沢があるが直射日光を強く浴びると赤っぽくなった。
(2018.7.14 新潟県)

草の葉上で休んでいた個体の腹面
(2018.7.14 新潟県)
オオスジコガネとの相違点

本種の上翅
密に点刻されていて光沢が鈍い。
(2013.7.2)

オオスジコガネの上翅
点刻がまばらで光沢が強い。
(2011.8.3 静岡県産)
 
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