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アオドウガネ
学名:Anomala albopilosa albopilosa

アオドウガネ(2010.8.11 静岡県)
Data
和名 アオドウガネ
体長 17.5〜25.0mm
分布 本州,佐渡島,隠岐諸島,四国,高知 沖ノ島,九州,壱岐,五島列島,対馬,甑島,種子島,屋久島
出現期 6〜8月
広葉樹の葉
 幼虫は腐植土やや植物の根、サツマイモなどを食べる。
解説 ドウガネブイブイの仲間。
形はドウガネブイブイAnomala cuprea)そっくりだが、輝く緑色をしている。
灯火によく飛来し、よく見かける。
繁殖力も非常に強く、カブトムシTrypoxylus dichotoma septentrionalis)と同様の飼育で累代飼育も可能。
非常に個体数が多くて、道路に落ちていることもよくあるが、緑色に輝く体色は結構綺麗である。
よく庭の園芸用の土や肥料に本種の幼虫が発生していることがある。
 
本種は以下の5亜種に分けられる。
亜種名/学名 分布
基亜種
Anomala a. albopilosa
本州,佐渡島,隠岐諸島,四国,高知 沖ノ島,九州,壱岐,五島列島,対馬,甑島,種子島,屋久島
奄美亜種
Anomala a. gracilis
男女島,トカラ列島(口之島,中之島,諏訪之瀬島,宝島,悪石島,横当島),奄美諸島(喜界島,奄美大島,加計呂麻島,徳之島)
沖縄亜種
Anomala a. yashiroi
奄美諸島(沖永良部島,与論島),沖縄諸島(硫黄島,伊平屋島,伊是名島,沖縄島,伊江島,古宇利島,久米島,粟国島)
八重山亜種
Anomala a. sakishimana
宮古諸島(宮古島,伊良部島,下地島,多良間島),八重山諸島(石垣島,西表島,黒島,波照間島)
与那国島亜種
Anomala a. yonaguniana
与那国島
 
トップの写真は8月11日に静岡県の道路沿いの葉上にいたペアを撮影したもの。幼虫の写真は4月11日に自宅の庭のクワガタ用産卵木の樹等を捨ててある土の中にいたもの。恐らくコガネムシ類の中では最普通種で、外灯やライトトラップでは嫌というほど飛来して撮影の邪魔をする厄介者で、砂浜の流木の下からも多数の幼虫を確認している。普段はスルーしているが、幼虫は古い写真しかないので改めて撮影し、蛹も撮影したいので余っているブロー容器で飼育することにした。
PHOTO

庭にいた幼虫@
(2022.4.11)

庭にいた幼虫A
(2022.4.11)

庭にいた幼虫B
(2022.4.11)

庭にいた幼虫C
(2022.4.11)

アオドウガネ@
繁殖力が強く、中型の甲虫類の中でもっともよく見かける。
(2003.2.15)

アオドウガネA
(2002.7.14)

アオドウガB
(2002.7.14)

アオドウガネの1齢幼虫
一見、クワガタの幼虫に似ている。
(2003.3.30)

アオドウガネの3齢幼虫@
(2002.10.16)

アオドウガネの3齢幼虫A
器用にうつ伏せで歩くことができる。
(2002.10.16)

アオドウガネの蛹
土中で蛹室を作り、脱皮した殻で包まっていた。
湿度が過度になっても水分から保護する効果があるのかもしれない。
(2003.3.30)
 
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