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ヒメオビオオキノコ
学名:Episcapha fortunei fortunei

カラスザンショウ上での交尾(2011.7.3)
Data
和名 ヒメオビオオキノコ
 別名:ヒメオビオオキノコムシ
体長 9〜13mm
分布 本州,伊豆諸島(三宅島),四国,小豆島,九州,対馬,屋久島,トカラ列島(中之島),奄美大島
出現期 6〜9月
カワラタケなどのキノコ
解説 4つの橙赤色の紋を持つオオキノコムシの一種。
同属の仲間は比較的大型で皆よく似ているが、本種はその中では一番小さい。
オオキノコムシの中では最普通種でキノコ類の生えた枯れ木に普通に見られる。
同属のミヤマオビオオキノコと酷似するが、ミヤマオビオオキノコはやや大きく、複眼間が眼径の約2倍、体表の暗色の短毛は少なく光沢が強いという特徴に対し、本種はやや小型で、複眼間が眼径の約1.5倍、体表に暗色の短毛を生やすため光沢が鈍いという特徴などで区別できる。
 
国内に生息するEpiscapha属の基亜属は以下の3種(1亜種)。
和名/学名 分布
ヒメオビオオキノコ
Episcapha f. fortunei
本州,伊豆諸島(三宅島),四国,小豆島,九州,対馬,屋久島,トカラ列島(中之島),奄美大島
ミヤマオビオオキノコ
Episcapha gorhami
北海道,本州,四国,九州
キオビオオキノコ
Episcapha f. flavofasciata
北海道
キオビオオキノコ(対馬亜種)
Episcapha f. lucidofasciata
対馬
 
写真は7月3日にカラスザンショウの古木で交尾中の本種を撮影したもの。このカラスザンショウでは以前クロメンガタスズメなどを撮影しており、見た目は枯れ木だが上部は青々とした葉を付けている。本種は破棄された蟻道の影で交尾中だった。他にも1匹見られ、生えかけたような白いキノコを懸命に食べていた。  
PHOTO

カラスザンショウ上のキノコを食べる本種
(2011.7.3)

ツブラジイ上の本種
(2008.7.20)

カラスザンショウ上での交尾
(2011.7.3)

カラスザンショウ上の本種
(2011.7.3)
ミヤマオビオオキノコとの相違点

ヒメオビオオキノコの頭部
複眼間がやや狭く、複眼の直径の約1.5倍。
(2008.7.20)

ミヤマオビオオキノコの頭部
複眼間にやや距離があり、複眼の直径の約2倍。
(2021.8.4 岩手県)
 
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