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ミヤマオビオオキノコ
学名:Episcapha gorhami

夜間、キノコに来た本種(2021.8.4 岩手県)
Data
和名 ミヤマオビオオキノコ
 別名:ミヤマオビオオキノコムシ
体長 11〜15.5mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 6〜9月
カワラタケなどのキノコ
解説 4つの橙赤色の紋を持つオオキノコムシの一種。
体色は艶のある黒色で、上翅には基部と後方に橙黄色の帯紋がある。
同属のヒメオビオオキノコと酷似するが、ヒメオビオオキノコはやや小型で、複眼間が眼径の約1.5倍、体表に暗色の短毛を生やすため光沢が鈍いという特徴に対し、本種ではやや大きく、複眼間が眼径の約2倍、体表の暗色の短毛は少なく光沢が強いことなどで区別できる。
 
国内に生息するEpiscapha属の基亜属は以下の3種(1亜種)。
和名/学名 分布
ヒメオビオオキノコ
Episcapha f. fortunei
本州,伊豆諸島(三宅島),四国,小豆島,九州,対馬,屋久島,トカラ列島(中之島),奄美大島
ミヤマオビオオキノコ
Episcapha gorhami
北海道,本州,四国,九州
キオビオオキノコ
Episcapha f. flavofasciata
北海道
キオビオオキノコ(対馬亜種)
Episcapha f. lucidofasciata
対馬
 
写真は8月4日の夜、岩手県の標高200付近の林内で倒木にいた本種を撮影したもの。倒木に生えている白っぽいキノコによく集まっていた。酷似するヒメオビオオキノコとの違いはかなり微妙だが、大きさと艶の違いからかかなり存在感を感じた。  
PHOTO

倒木上の本種@
(2021.8.4 岩手県)

倒木上の本種A
(2021.8.4 岩手県)

交尾
(2021.8.4 岩手県)
ヒメオビオオキノコとの相違点

ミヤマオビオオキノコの頭部
複眼間にやや距離があり、複眼の直径の約2倍。
(2021.8.4 岩手県)

ヒメオビオオキノコの頭部
複眼間がやや狭く、複眼の直径の約1.5倍。
(2008.7.20)
 
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