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ツヤアオカメムシ
学名:Glaucias subpunctatus

ライトトラップに飛来した本種(2016.11.20 埼玉県)
Data
和名 ツヤアオカメムシ
体長 14〜17mm
分布 本州,四国,九州,口永良部島,奄美大島,沖縄島,慶良間諸島(慶留間島),久米島,石垣島,西表島
出現期 4〜11月
スギ,ミカンなどの汁及び各種広葉樹の果実の汁
 幼虫は主にスギ・ヒノキの球果。
解説 緑色で艶のある綺麗なカメムシ。
アオクサカメムシNezara antennata)やミナミアオカメムシ(Nezara viridula)に似るが、艶消しの体色をしているのに対し、本種では艶があるので判別できる。
本種はもともと南方系のカメムシだったが、温暖化に伴い関東地方にもよく見られるようになった。
国内に生息するツヤアオカメムシ属(Glaucias)は本種のみ。
 
トップの写真は11月20日の夜、埼玉県の標高90m付近の雑木林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。普段はスルーしているがこの時期に飛んで来る虫は大変少ないので撮影した。本種はこの時期でも3,4匹飛来した。明け方にはアカヒメヘリカメムシが飛来していた。
2月4日の写真はクサギカメムシチャバネアオカメムシと共に月刊「農業経営者」2007年4月号にモモの害虫として掲載された。記事を読むとこの3種は幼虫期ではスギ・ヒノキの球果を餌とし、集合フェロモンを出して群れる性質があるという。
PHOTO

アオキ上の本種
(2007.2.4)

落ち葉の上にいた本種
成虫で越冬するので、冬場でもときどき見ることができる。
(2008.1.3)

横から見た本種
(2006.4.29)

飛び立とうとする本種@
(2006.4.29)

飛び立とうとする本種A
(2006.4.29)

飛び立とうとする本種B
(2006.4.29)

4齢幼虫
(2006.8.19)
 
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