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チャバネアオカメムシ
学名:Plautia stali

ライトトラップに飛来した本種(2012.9.7 静岡県)
Data
和名 チャバネアオカメムシ
体長 10〜12mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,南西諸島
出現期 4〜11月
さまざまな果実の汁,花の蜜
 幼虫はスギ・ヒノキの球果に多い。
解説 緑色の体色に茶色の翅を持つカメムシ。
草木の葉上によく見られるカメムシで、緑色の体色と茶色の翅のコントラストがなかなか綺麗である。
触れると身を守るために悪臭を放つが、触らなければ悪臭は出さない。
秋には体色が褐色を帯びた個体も出現し、稀に前胸背後縁沿いが暗褐色になる個体も出現する。(トップの写真)
晩秋に集合フェロモンを発して集団で越冬する。
 
国内に生息しているチャバネアオカメムシ属(Plautia)は以下の3種の他、未記載種が1種存在する。
和名/学名 分布
ルリカメムシ
Plautia cyanoviridis
小笠原諸島
ヒメチャバネアオカメムシ
Plautia splendens
本州,四国,九州,南西諸島
チャバネアオカメムシ
Plautia stali
北海道,本州,四国,九州,対馬,南西諸島
 
トップの写真は9月7日の夜、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。初めてみるタイプで、通常の個体とは模様が異なり別種のように見えるが、このような個体は秋にのみ出現するという。
PHOTO

葉上の本種@
体中央の大きな三角形は小楯板である。
(2006.4.28)

葉上の本種A
(2006.4.30)

秋に出現する褐色の個体@
(2015.11.20)

秋に出現する褐色の個体A
(2015.11.20)

花に来た本種
(2005.11.5)

サクラの実の汁を吸う本種@
(2006.5.5)

サクラの実の汁を吸う本種A
(2006.5.5)

交尾
(2006.6.4)

1齢幼虫
孵化して間もない幼虫達。白いのは卵の殻。
(2008.6.7)

3齢幼虫@
(2020.6.15)

3齢幼虫A
(2020.6.15)

5齢幼虫
(2007.8.6)

コウゾの実に来た5齢幼虫@
(2010.7.4)

コウゾの実に来た5齢幼虫A
(2010.7.4)
 
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