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アオクサカメムシ
学名:Nezara antennata

河川敷の花穂に来た幼虫(2020.8.2)
Data
和名 アオクサカメムシ
体長 12〜16mm
分布 北海道,本州,四国,九州,沖縄島
出現期 4〜10月
果実,野菜類,草本類の穂の汁
 幼虫も同様。
解説 艶消し状の緑色のカメムシ。
通常は光沢の鈍い緑色をしているが、色彩には遺伝的な変異があり、褐色や赤褐色などの個体も見られる。
小楯板前縁沿いに3つの黄白色の斑点があり、前縁の左右に小黒点がある。
本種はミナミアオカメムシに酷似し、混生地では交雑もするほど近縁。ミナミアオカメムシの成虫では体型が比較的細長いこと、前胸背側角の突出が本種より弱いこと、触角第3〜5節のそれぞれの上半分が暗褐色(本種では黒色)であるなど微妙な違いが見られる。分布域もミナミアオカメムシでは紀伊半島以南とされていたものの北上を続けており、現在では関東地方南部でも見られるようになっている。
幼虫の違いはほぼなく、確実な同定は困難。
 
国内に生息するミナミアオカメムシ属(Nezara)は以下の2種。
和名/学名 分布
アオクサカメムシ
Nezara antennata
北海道,本州,四国,九州,沖縄島
ミナミアオカメムシ
Nezara viridula
本州(関東以西),小笠原諸島,四国,九州,南西諸島
 
写真は8月2日に河川敷に群生している花穂にいた幼虫を撮影したもの。分布域から確率的に本種としたが、ミナミアオカメムシの可能性もあるので今後は成虫も探してみたい。
PHOTO

河川敷の花穂に来た幼虫@
(2020.8.2)

河川敷の花穂に来た幼虫A
(2020.8.2)
 
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