アクテオンゾウカブトムシ | |
学名:Megasoma actaeon | |
アクテオンゾウカブトムシの♂111mm(エクアドル・インバブーラ産/WF1) |
Data | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | アクテオンゾウカブトムシ
別名:アクタエオンゾウカブト |
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体長 | ♂:50〜135mm ♀:50〜82mm |
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分布 | パナマ,フランス領ギアナ,スリナム,ガイアナ,ベネズエラ,コロンビア東部,エクアドル東部,ペルー東部,ボリビア,パラグアイ北西部,ブラジル北西部 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
寿命 | 約6〜10ヶ月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
飼育 |
産卵 マットを固め、その中に卵を1個ずつ産み付ける。 大プラケースでも産卵は可能だが、多くの産卵数を望むのであれば、小さくとも特大プラケースを使ったほうがよい。 幼虫 通常のカブトマットで良好に育つ。 幼虫期間は2年少々とかなり長いが、大きくなるのは最初の1年なので、この期間によいマットで管理して、残りは体重もあまり変化せず劣化したマットでも長期間耐えてくれるので、後はラフな飼育でも十分大型個体が羽化してくれる。 成虫飼育 大食漢なので、エサ切れに注意する。 幼虫期間が長い分、寿命は半年ほどと結構生きるが、本種は羽化時期が個体によってかなりバラつき、兄弟での累代飼育は難しい。 |
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飼育難易度 | 簡単 ★★★☆☆ 困難 飼育は容易だが、大食漢ですぐにゼリーを消費してしまったり、産卵には大きいケースを必要とするなど手が掛かる上、非常に長い幼虫期を必要とするので、気軽には飼えないカブトである。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 |
南米に最も広く分布するゾウカブト。 ツヤ消しの巨大な体に太短い角を持ち、昆虫とは思えないほどの重量感がある。 角が短いため、マルスゾウカブト(Megasoma mars)にギネスサイズは一歩譲るが、角を入れない体長で最も大きいのは本種のようである。 南米に広く分布するため、入手は難しくないものの、幼虫期間が3年ほども掛かるのが最大のネックとなっている。しかし、羽化ズレが非常に少ないので、累代飼育がし易いという長所がある。 管理人が3齢初期の幼虫1ペアで2年近く掛かったにも関わらず、雌雄の羽化がピッタリと一致するほどであった。
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関連リンク |
アクテオンゾウカブトムシ飼育記 アクテオンゾウカブトムシ写真集 |
PHOTO | |
アクテオンゾウカブトの♂111mm@(エクアドル・インバブーラ産/WF1) ツヤ消しの体と太短い角が特徴的なゾウカブト。 前胸部中央には円錐形の突起が見られる。 |
アクテオンゾウカブトの♂111mmA(エクアドル・インバブーラ産/WF1) 南米では超普通種でありながら、幼虫期間は3年と長い。 |
アクテオンゾウカブトの♂111mmB(エクアドル・インバブーラ産/WF1) |
アクテオンゾウカブトの♂111mmC(エクアドル・インバブーラ産/WF1) 足も強力でビクともしない。 まさにカブトムシ界の横綱といったところである。 |
アクテオンゾウカブトの♀73mm@(エクアドル・インバブーラ産/WF1) ♀も光沢がなく、ザラザラした細かい点刻がある。 |
アクテオンゾウカブトの♀73mmA(エクアドル・インバブーラ産/WF1) ♂のギネスサイズではマルスゾウカブトに一歩譲るものの、♀では大型になり易く、マルスよりも一回り大きく、エレファスゾウカブトと並んで、最大82mmと巨大化する。 |
3齢幼虫@ 3齢に加齢して日が浅い幼虫。 3齢幼虫になってからの幼虫期間が非常に長く、2年近くも掛かってしまう。 |
3齢幼虫A 142gに成長した3齢幼虫。 ある程度成長すると、1年ほど大きくも小さくもならない状態がダラダラと続いてしまう。 |
蛹@ ダラダラと長い幼虫期間があるにも関わらず、ある日突然スイッチが入ったように蛹室を造り出し、雌雄の羽化が一致することが多い。 |
蛹A 前胸部にある角のようなものは、成虫時には円錐形の突起となる。 ギアスゾウカブトではこの突起が発達し、角となる。 更にアヌビスゾウカブトでは、国産カブトのような二股に分かれた立派な角となる。 |