ホーム > コウチュウ目 > コガネムシ科 > カブトムシ亜科
 
コーカサスオオカブトムシ
学名:Chalcosoma chiron chiron

コーカサスオオカブトムシの♂99mm(ジャワ産/WF1)
Data
和名 コーカサスオオカブトムシ
 別名:キロンオオカブトムシ
体長 ♂:62〜121mm
♀:53〜60mm
分布 ジャワ
寿命 約4ヶ月
飼育  産卵
マットを固め、その中に卵を1個ずつ産み付ける。
 幼虫
完熟した添加発酵マットに菌糸の食いカスを添加することで、より大きく成長する。
成熟してマット上に現れるようになったら蛹室作成の為にケース下部に黒土を固めに詰めると良い。

 成虫飼育
♂♀の羽化が大幅にずれる為、累代飼育は困難。幼虫を多頭飼育する事で縮めることができるようである。
♂♀共に喧嘩好きの為、単独飼育する。
飼育難易度 簡単 ★★★★☆ 困難  産卵・幼虫飼育自体は容易だが、蛹化用に特別なセットを組む必要があることと、羽化ズレにより累代飼育はやや難しい。
解説 昆虫界最強のカブトムシ。
光沢が強く、カブトムシの中で特に好戦的。
ツメも大変鋭く、前胸背板と腹部との間に挟まれると爪切りのようにスパっと切断でき、角以外も全身武器といった感じで、まさに最強のオオカブトである。
本種には頭部の角の先端にアトラスオオカブトムシ(Chalcosoma atlas)と似た山型の突起がある。
飼育は幼虫飼育にテクニックが要求され、大型作出はなかなか難しい。
 
管理人が外国産カブトの初めて飼育したのが本種であり、当初一番好きなカブトであったが、実物を見ると形だけでなく、人に対してもまったくおじけづくことはまったくなく、ケース内に手を入れるだけで、猛突進して来て3本の角であっという間に挟まれそうになってしまい、造形・力・技・闘争心どれをとっても昆虫界ナンバー1にふさわしいことを実感させてくれる結果となった。ヘラクレスオオカブトムシDynastes hercules hercules)は確かに世界最大で立派な姿をしているが、装飾的であっても喧嘩は決してうまいほうではなく、闘争心にも欠ける。
 
管理人が本種を飼育していた当初はコーカサスオオカブトは1種であったが、最近各産地での違いにより、学名が改められ4亜種に細分化された。学名の変更に伴い、今まで和名にもなっていたcaucasusの種名が消えてしまったのは残念である。本種は基亜種にあたる。
当サイトでの飼育情報はKUWATA No.8,No.11に掲載されている。
 
本種には以下の4亜種に分けられている。
  
学名 和名 分布
Chalcosoma chiron chiron コーカサスオオカブトムシ ジャワ
Chalcosoma chiron janssensi スマトラコーカサスオオカブトムシ スマトラ,バニャク諸島(トアンク島),ニアス島
Chalcosoma chiron kirbyi マレーコーカサスオオカブトムシ マレー半島
Chalcosoma chiron belangeri タイリクコーカサスオオカブトムシ インド北東部,ミャンマー,タイ,カンボジア,ベトナム南部,ランカウイ島
関連リンク  ジャワ産コーカサスオオカブト飼育記
 ジャワ産コーカサスオオカブト写真集
 コーカサスオオカブトの飼育マニュアル
PHOTO

コーカサスオオカブトムシの♂108mm(ジャワ産/WF1)
2001年7月12日に人工蛹室にて羽化した個体。
胸角が大きく湾曲している。

コーカサスオオカブトムシの♂99mm@(ジャワ産/WF1)
緑色の光沢が強い。

コーカサスオオカブトムシの♂99mmA(ジャワ産/WF1)

コーカサスオオカブトムシの♂99mmB(ジャワ産/WF1)

コーカサスオオカブトムシの♂80mm(ジャワ産/WF1)
中型の個体。胸角の発達が悪い。

コーカサスオオカブトムシの♂65mm(ジャワ産/WF1)
極小個体。胸角がほとんど消失している。

コーカサスオオカブトムシの♀59mm(ジャワ産/WF1)
上翅には微毛が密生している。

コーカサスオオカブトムシの交尾

コーカサスオオカブトムシの卵

コーカサスオオカブトムシの1齢幼虫

コーカサスオオカブトムシの2齢幼虫

コーカサスオオカブトムシの3齢幼虫
3齢幼虫は巨大である。

コーカサスオオカブトムシの成熟した3齢幼虫

コーカサスオオカブトムシの蛹@
108mmになった大型の蛹。

コーカサスオオカブトムシの蛹A
中型個体の蛹。

コーカサスオオカブトムシの蛹B
極小個体の蛹。

コーカサスオオカブトムシの♀の蛹

コーカサスオオカブトムシの羽化@

コーカサスオオカブトムシの羽化A

コーカサスオオカブトムシの羽化B
中型個体の羽化
 
先頭ページへ