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ヤエヤマヒメボタル
学名:Luciola filiformis yayeyamana

♂(2018.3.23 西表島)
Data
和名 ヤエヤマヒメボタル
 別名:ヤエヤマボタル
体長 約4.5〜6.5mm
分布 石垣島,西表島
出現期 3〜5月
甘露
 幼虫は陸生の貝類(カタツムリの仲間)を食べる。
解説 日本最小のホタル。
体長は5mm前後と小さく、体の割りに複眼は大きめ。前胸背は鮮やかな赤色で前方から中央付近にかけて黒色。
湿度の高い薄暗い林内に生息し、春に日没直後から30分程活動している。
♂は点滅しながら低空を弱弱しく飛行し、時に多数の本種が群れてクリスマスツリーのような美しい光景が見られることもあり、ツアー客の目玉にもなっている。
♀には翅がないとされる。
幼虫はカタツムリなどの陸生の貝類が餌となっている。
 
国内に生息しているゲンジボタル属(Luciola)の基亜属は以下の6種。
和名/学名 分布
ゲンジボタル
Luciola cruciata cruciata
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,上甑島
ヤエヤマヒメボタル
Luciola filiformis yayeyamana
石垣島,西表島
クロイワボタル
Luciola kuroiwae
奄美大島,沖縄島,久米島
ヘイケボタル
Luciola lateralis
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
クメジマボタル
Luciola owadai
久米島
(和名なし)
Luciola picticollis
不明
 
写真は3月23日の夜19時半頃、西表島の林内で葉の裏に止まって発光していた本種が落ちたところを撮影したもの。本種が出現するポイントを素泊まり宿の宿主の方に教えてもらうことができたので行ってみると19時前からツアー客が5,6台の車で20人ほど来ていたので少し離れた場所で観察した。
まだ空が薄ら明るい19時頃から林内の奥から発光しながら飛翔しているところが観察できた。ほとんどが人が立ち入れない奥深い暗闇で乱舞していたが、数が増えてくるとゆらゆらと林道に入って来る個体も数匹見られ帽子でキャッチすることもできた。逃げる際、葉からポトリと落ちたりもするが発光は止めず再び飛翔していた。
PHOTO

♂@
飛翔中の♂を帽子でキャッチした。
(2018.3.23 西表島)

♂A
(2018.3.23 西表島)

飛び立つ瞬間の♂
(2018.3.23 西表島)
 
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