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ヘイケボタル
学名:Luciola lateralis

ライトトラップに飛来した本種(2018.7.22 静岡県)
Data
和名 ヘイケボタル
体長 7〜10mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
出現期 6〜8月
水のみ
 幼虫は水生でカワニナを食べる。
解説 ゲンジボタルと並び日本を代表するホタルのひとつ。
ゲンジボタルより小型で発光量も小さく点滅は早い。
幼虫は水生で水田や池などの止水域に生息している。ゲンジボタルよりやや汚れた水質でも生息できる。
海外では朝鮮半島,中国東北部,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息しているゲンジボタル属(Luciola)の基亜属は以下の6種。
和名/学名 分布
ゲンジボタル
Luciola cruciata cruciata
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,上甑島
ヤエヤマヒメボタル
Luciola filiformis yayeyamana
石垣島,西表島
クロイワボタル
Luciola kuroiwae
奄美大島,沖縄島,久米島
ヘイケボタル
Luciola lateralis
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
クメジマボタル
Luciola owadai
久米島
(和名なし)
Luciola picticollis
不明
 
写真は7月22日の夜、静岡県の標高500m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。近くには綺麗な水が流れている川や小川が多数あり、本種がいるとは想像もしていなかったが、5,6匹飛来してよく発光していた。小川にはカワニナがいたのでゲンジボタルはいるとは思ったが、本種も川が合流してプールになっているような流れの緩い環境もよかったのかもしれない。ライトトラップの周りでも飛来しながら発光している♂と、石の上に止まったまま発光している♀が確認できた。光りは弱い上、発光時間が短いため、撮影は難しく光りにも敏感でライトを当てるだけで発光を止めてしまうようだった。反面、ライトトラップに飛来した個体は皆よく光っていた。
PHOTO

発光する本種
(2018.7.21 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種@
(2018.7.21 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2018.7.21 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2018.7.21 静岡県)
ゲンジボタルとの相違点

ヘイケボタルの前胸背板
中央の縦条は太い。
体長はゲンジボタルより小さい。
(2018.7.22 静岡県)

ゲンジボタルの前胸背板
中央の縦条は細く中間が太くなり十字を描く。
体長はヘイケボタルより大きい。
(2010.6.11)
 
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