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ゲンジボタル
学名:Luciola cruciata

♂(2009.6.11)
Data
和名 ゲンジボタル
体長 12〜18mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,上甑島
出現期 6〜7月
水のみ
 幼虫は水生でカワニナを食べる。
解説 日本最大のホタル。
前胸部は淡赤色で、中央に暗色の紋がある。
綺麗な小川付近に生息し、夜間よく発光する。
発光する腹節は、♂では2つ、♀は1つなので、♂のほうが光は強い。
幼虫は水生で、巻貝のカワニナを捕食する為、カワニナの生息する綺麗な小川がないと本種は見られない。
本種にやや似たヘイケボタルもいるが、本種よりも小型で、前胸部に黒く太い縦条がある。縦条は本種にもあるが、大変細い。
 
国内に生息しているゲンジボタル属(Luciola)の基亜属は以下の6種。
和名/学名 分布
ゲンジボタル
Luciola cruciata cruciata
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,上甑島
ヤエヤマヒメボタル
Luciola filiformis yayeyamana
石垣島,西表島
クロイワボタル
Luciola kuroiwae
奄美大島,沖縄島,久米島
ヘイケボタル
Luciola lateralis
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬
クメジマボタル
Luciola owadai
久米島
(和名なし)
Luciola picticollis
不明
 
写真は6月11日の夜、本種の生息場所で飛翔中の本種を採取してその場で撮影したもの。やはり虫ナビとして本種は避けては通れない虫なので、明日が休日ということもあって近くの環境が保護されている場所に行ってみたわけだが、子供の頃1回だけホタルの光の群れを見て以来これで2回目となる。
今回は、数匹しか確認できず以前に比べると寂しいとはいえ、光ながらゆっくりと飛ぶ光景は実に神秘的な光景だった。
飛翔中の♀が得られたので、撮影していると♀の光で、強い光を放つ♂が飛来してきて雌雄共に撮影することができ感無量であった。
翌年の同日の6月11日の日中、去年とは別の場所で小川沿いのウツギの葉の裏に隠れていた本種を発見した。
PHOTO

ウツギの葉の裏にいる本種@
(2010.6.11)

ウツギの葉の裏にいる本種A
(2010.6.11)

♂@
(2009.6.11)

♂A
(2009.6.11)

♂B
(2009.6.11)

♀@
(2009.6.11)

♀A
(2009.6.11)

♂の発光器
(2009.6.11)

♀の発光器
(2009.6.11)
ヘイケボタルとの相違点

ゲンジボタルの前胸背板
中央の縦条は細く中間が太くなり十字を描く。
体長はヘイケボタルより大きい。
(2010.6.11)

ヘイケボタルの前胸背板
中央の縦条は太い。
体長はゲンジボタルより小さい。
(2018.7.22 静岡県)
 
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