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アオハナムグリ
学名:Cetonia roelofsi roelofsi

ヤブガラシの花に来た♂(2018.9.22)
Data
和名 アオハナムグリ
体長 16〜20mm
分布 北海道,利尻島,天売島,本州,飛島,粟島,佐渡島,隠岐諸島(島後),四国,九州,対馬,平戸島,甑列島,屋久島
出現期 5〜9月
花の蜜や花粉
 幼虫は腐葉土を食べる。
解説 花に来るハナムグリ。
緑色で、上翅は黄褐色の毛がまばらに生えている。前胸背はほぼ無毛。
♂では腹部第2〜5腹板中央に縦溝があるが、♀にはないことで区別できる。
よく似た種にナミハナムグリCetonia pilifera)がいるが、本種よりも毛深い。
観察した限りでは腹面にある中胸腹板突起は外側を向く傾向があるようだ。
隠岐諸島(西ノ島,中ノ島,知夫里島)産のものは体色が黒藍色のため、隠岐島前亜種(iijimai)、五島列島産と種子島産のものは体色が赤褐色のため、五島亜種(gotoana)とされている。
 
写真は9月22日に近所の林道沿いのヤブガラシの花に来ていた本種を撮影したもの。晩夏から秋口の個体は新成虫らしく、新鮮な個体だった。腹面を撮影するため採集し一時ハチジョウコクワガタと一緒に飼育したがマットに潜ったきりなかなか見つからず10月6日にようやくマット上にいた本種を見つけ腹面を撮影した。コクワにやられたらしく後脚の一部が欠けていたが元気だった。腹部第2〜5腹板中央が凹んでいるので♂であることが分かった。ナミハナムグリに比べさほど毛深くなく、中胸腹板突起が緩やかに外側に持ち上がるように湾曲しているのが印象的だった。撮影後放した。
PHOTO

ヤブガラシの花に来た♂
(2018.9.22)

採集個体
腹部を撮影する目的でハチジョウコクワガタと一緒に飼育していた。
(2018.10.6)

♂の腹面
♂では腹部中央が凹む。
(2018.10.6)
 
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