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モンクロシャチホコ
学名:Phalera flavescens

モンクロシャチホコ(2007.8.17)
Data
和名 モンクロシャチホコ
開張 ♂:48〜50mm
♀:50〜52mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 6〜9月
食べない
 幼虫はサクラ,マルメロ,アンズ,モモ,スモモ,ウメ,ナシ,リンゴ,サンザシ,ズミ,ビワ,スグリ,ユスラウメ,ニレ,クヌギ,ナラ,カシ,カエデなどの葉を食べる。
解説 サクラ類の大害虫として知られるシャチホコガ。
白地に明瞭な黒い紋が特徴的。
幼虫は黒い体色に淡黄色の毛を生やした毛虫。若齢幼虫は赤い。
本種の毛虫は大発生して8〜10月にかけて被害をもたらす。その後、土中に潜り蛹化する。
 
国内に生息するPhalera属は以下の5種。
和名/学名 分布
タカサゴツマキシャチホコ
Phalera takasagoensis
本州(関東地方南部以西),四国,九州,対馬
ムクツマキシャチホコ
Phalera angustipennis
本州,四国,九州,対馬
ツマキシャチホコ
Phalera assimilis
北海道,本州,四国,九州,対馬
クロツマキシャチホコ
Phalera minor
本州(関東地方南部以西),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄島
モンクロシャチホコ
Phalera flavescens
北海道,本州,四国,九州,対馬
 
写真は8月17日の出勤時、桜並木沿いのフェンスに止まっていた本種を採集して撮影したもの。先週は同じ場所で交尾中の本種を見つけた。採集した時は、まったく逃げる様子もなく、ケースを下にして指で本種を離すとポロっと落ちるだけで歩こうとさえしなかった。撮影後、庭に逃がしてもそこからも動かずじっとしている。
翌日見ると少し移動して近くにある玄関の柱に止まっており、なんと交尾中であった。本種もマイマイガLymantria dispar japonica)のようにコーリングしていたことが分かった。ペアを見ると撮影した個体よりも小さい個体と交尾しており、大きいほうが♀と考えられる。
静岡県の写真は夜3時頃に標高約1,200m付近の林内に設置したライトトラップに飛来したもの。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2017.7.16 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2017.7.16 静岡県)

上から見た♀
(2007.8.17)

横から見た♀
(2007.8.17)

交尾
上が♀で、下が♂
(2007.8.19)
]
サクラの葉を食べる幼虫@
(2021.8.29)
]
サクラの葉を食べる幼虫A
(2021.8.29)

幼虫@
(2006.9.16)

幼虫A
(2006.9.16)
 
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