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アカスジシロコケガ(八重山亜種)
学名:Cyana hamata kimurai

ライトトラップに飛来した♂(2017.10.15 西表島)
Data
和名 アカスジシロコケガ(八重山亜種)
開張 約30mm
分布 石垣島,西表島
出現期 6〜9月
花の蜜
 幼虫は地衣類などを食べる。
解説 アカスジシロコケガCyana hamata hamata)の八重山産亜種。
基亜種に酷似しているが、赤色部がより鮮やかである為、別亜種とされている。
更に複数の本亜種を検証したところ、基亜種では中央の赤帯が後方に強く湾曲するのに対し本亜種ではまったく湾曲しない違いが見られた。♀は得られなかったが同様と思われる。後に♀が得られ、♂同様に湾曲がほとんどないことが確認できた。
複数の個体を見た結果、亜種の相違点とされる色彩は個体が新鮮さであればあるほど濃く違いが見られず、赤帯の形状で判断するのが確実であることがであることが分かった。

 
国内の本種は以下の3亜種に分けられている。
亜種/学名 分布
基亜種
Cyana h. hamata
北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄島
伊豆諸島亜種
Cyana h. maenamii
伊豆諸島(三宅島,御蔵島,八丈島)
八重山亜種
Cyana h. kimurai
八重山諸島(石垣島,西表島)
撮影メモ 2007年3月の西表島旅行で出会った64種目の生き物。ホテルの外灯に飛来した♂を撮影した。
 
63種目 64種目 65種目
2017年7月8日の写真は、夜間西表島の林縁に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。複数飛来したものの本土と同様♂が多く、♀は飛来しなかった。
トップの写真は2017年10月15日の夜、西表島の標高120m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。今回は♀も1匹飛来した。。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
(2017.7.8 西表島)

ライトトラップに飛来した♂A
(2017.7.9 西表島)

ホテルの外灯に飛来した♂@
(2007.3.13 西表島)

ホテルの外灯に飛来した♂A
(2007.3.13 西表島)

ホテルの外灯に飛来した♂B
(2007.3.13 西表島)

ライトトラップに飛来した♀
(2017.10.15 西表島)
基亜種との相違点

本亜種♂の赤帯
オレンジを混ぜたような鮮やかな赤色。
直線的でまったく湾曲がない。
(2017.7.9 西表島)

基亜種♂の赤帯
原色に近い赤色。
後方へ大きく湾曲する。
(2015.8.10 山梨県)

本亜種♀の赤帯
新鮮な個体の場合、赤色が濃く違いが判らなかった。
赤帯は♂同様直線的でまったく湾曲がほとんどない。
(2017.7.9 西表島)

基亜種♀の赤帯
原色に近い赤色。
後方へ大きく湾曲する。
(2015.8.10 山梨県)
 
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