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キトガリキリガ
学名:Telorta edentata

♀(2010.11.21)
Data
和名 キトガリキリガ
開張 ♂:28〜34mm
♀:33〜37mm
分布 北海道,本州,佐渡島,四国,九州,対馬
出現期 10〜12月
樹液,腐った果実
 幼虫はバラ科(ナシ),ブナ科(クヌギ,アベマキ,アラカシ),バラ科(サクラ類)の花を食べる。
解説 秋から初冬に現れる橙黄色をしたキリガ。
内横線と外横線は比較的まっすぐで明瞭。
♂の触角は鋸歯状で毛束があるが、♀では糸状。
♂では内横線内側と外横線外側,中央線は暗色。
♀では色彩が淡い。
本種の出現期はちょうど紅葉のシーズンであり、本種の体色はちょうど紅葉に合わせた保護色と考えることができる。
近似種にウスキトガリキリガがいるが、内横線が直線、前翅の外縁が強く波打つのに対し、本種では、内横線は弱く曲線を描き、外縁は波打たないことなどで区別できる。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するTelorta属は以下の3種。
和名/学名 分布
ウスキトガリキリガ
Telorta acuminata
本州,佐渡島,四国,九州,対馬
キトガリキリガ
Telorta edentata
北海道,本州,佐渡島,四国,九州,対馬
ノコメトガリキリガ
Telorta divergens
北海道,本州,佐渡島,四国,九州
 
トップの写真は11月21日にツツジから出てきた本種を撮影したもの。
ツツジにアブラムシでもいないものかと探していたところ本種がポトリと手に落ちてきてそのまま滑り落ちてしまったが、落ち葉に紛れてまったく分からなくなってしまい、落ちたと思われる場所の落ち葉を1枚ずつ取り除きながら探したところ、ようやく本種の存在に気付き撮影することができた。落ち葉に成り切っている為、触れてもまったく飛んで逃げようともせず始終じっとしていた。
後に外灯や糖蜜トラップにも飛来した。
PHOTO

糖蜜トラップに飛来した♂
(2015.11.28)

公衆トイレの明かりに飛来した♂
(2012.11.16)

ライトの明かりに飛来した♂
地図を照らす強力なライトの影響で通常より黄色く映っている。
(2012.11.22)

明かりに飛来した♀
(2012.11.16)

落ち葉上の♀
(2010.11.21)
 
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