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クロホシフタオ
学名:Dysaethria moza

ライトトラップに飛来した本種(2013.7.7 山梨県)
Data
和名 クロホシフタオ
開張 20〜29mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜8月
不明
 幼虫はレンプクソウ科(ガマズミ,コバノガマズミ,オトコヨウゾメ)の葉を食べる。
解説 折り紙で作った蝶のようなイメージがするフタオガの一種。
地色は淡黄褐色で、茶褐色の斑紋がある。
本種はヒメクロホシフタオと酷似し長らく同一種とされてきたが、ヒメクロホシフタオは本種より小型で前翅外縁中央付近の角ばりが極めて弱く、前翅外横線の中央部の角ばりも弱いのに対し、本種は一回り大きく、前翅外縁中央付近に角ばりがあり、前翅外横線の中央部の角ばりも強い点で区別できる。
同属のミナミクロホシフタオも似ているが、本種より地色が暗色である点で区別できる。
海外では朝鮮半島に分布している。
 
国内に生息するDysaethria属は以下の7種。
和名/学名 分布
キスジシロフタオ
Dysaethria cretacea
本州(東北地方南部以南),四国,九州,屋久島,種子島,トカラ列島,奄美大島,沖縄島
ハガタフタオ
Dysaethria flavistriga
本州(房総半島以西),四国,九州,屋久島,種子島,トカラ列島,奄美大島,徳之島,沖縄島,八重山諸島
クロホシフタオ
Dysaethria moza
北海道,本州,四国,九州,対馬
ヒメクロホシフタオ
Dysaethria illotata
北海道,本州,四国,九州
ミナミクロホシフタオ
Dysaethria meridiana
本州(関東地方南部以南),四国,九州
シタクロオビフタオ
Dysaethria fulvihamata
石垣島,西表島
マエモンフタオ
Dysaethria erasaria
北海道,本州(関東・中部・北陸以北)
 
写真は7月7日の夜、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。前年に同じ場所でヒメクロホシフタオが飛来しているが、開帳は20mm程だったのに対し、今回は30mm位だったので開帳から本種と判断してよさそうだ。写真から外縁の角ばりの違いも認められる。
 
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