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シロフフユエダシャク
学名:Agriopis dira

シロフフユエダシャク(2007.1.27)
Data
和名 シロフフユエダシャク
開張 22〜30mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 1月下旬〜4月上旬
無し
 幼虫はコナラ,ミズナラ,クヌギ,クリなどの葉を食べる。
解説 1月下旬から早春まで見られるフユエダシャク。
クッキリとした黒い帯模様が特徴的。白っぽい個体から黒っぽい個体まで変異がある。
♂はよく灯火に飛来する。♀は翅が痕跡程度に付いている。
 
本種はヒロバフユエダシャクLarerannis miracula)と似ているが、ヒロバフユエダシャクでは大型で翅は大きく、櫛歯状の触角の歯部はやや長め、前翅前縁はやや丸みを帯び、外横線は前縁に対し、斜めに入るのに対し、本種は小型で翅は細く、櫛歯状の触角の歯部は大変短く、前翅前縁はほぼ直線で外横線は前縁に対し、直角に入るなどの相違点がある。
 
写真は1月27日の夜、外灯に飛来した本種を撮影したもの。
よく見られるコナミフユナミシャクOperophtera brunnea)などは採集しようとすると大抵飛ばずにコロっと死んだ真似をしてピクリとも動かなくなるのだが、本種は採集しようとすると活発に飛んで逃げようとして、死んだ真似はしないようだ。ただし、飛べない♀はよく死んだ真似をする。
2月12日の夜、クヌギやコナラ,サクラなどがある雑木林内を探索したところ、付近の外灯に複数集まり、木柵に止まっている♂を見つけることができ、更に夜9時頃には木柵上に2匹の♀を見つけることができた。
関連リンク  フユシャクガ
PHOTO

シロフフユエダシャク♂
早朝、自宅の外灯近くの柱に止まっていた。
(2006.1.30)

黒っぽい♂@
自宅の外灯に飛来した黒っぽい個体。
(2007.1.27)

黒っぽい♂A
(2007.1.27)

前から見た♂
(2007.1.27)

クヌギに止まっている赤味の強い♂@
クヌギの幹に止まっていたもの。高い位置にいたので、数日前に購入した望遠マクロ(EF180mm F3.5L マクロ USM)を初めて使用した写真。
(2007.2.3)

クヌギに止まっている赤味の強い♂A
(2007.2.3)

赤味の強い♂
(2007.2.3)

外灯に飛来した♂
雑木林付近の外灯に複数飛来していた。
(2007.2.11)

♀@
夜、雑木林付近の木柵の上で見つけたもの。
(2007.2.11)

♀A
(2007.2.11)

♀B
(2007.2.11)

♀C
(2007.2.11)

♀D
(2007.2.11)

死んだ真似をする♀
すぐに死んだ真似をするが、更に弄ると畳んでいた触角をピンと伸ばし、ノコノコ歩き出す。
(2007.2.11)

♀E
この個体は黒っぽい。
(2007.2.11)
ヒロバフユエダシャクとの相違点

シロフフユエダシャク
前翅は細長い。
外横線は前縁に対し、直角に入る。
(2007.1.27)

ヒロバフユエダシャク
前翅は大きい。
外横線は前翅前縁に対し、斜めに入る。
(2007.2.12)
 
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