ホーム > チョウ目 > シャクガ科 > ナミシャク亜科
 
ナミスジフユナミシャク
学名:Operophtera brunnea

ナミスジフユナミシャク(2007.1.14)
Data
和名 ナミスジフユナミシャク
開張 ♂:22〜37mm
♀:7〜9mm
分布 北海道,利尻島,本州,伊豆大島,四国,九州
出現期 12〜1月  低山地では11月下旬〜12月下旬まで。
食べない
 幼虫は広食性で、カバノキ科,ブナ科,クルミ科,バラ科,ニレ科,ムクロジ科,アオイ科,ツツジ科の葉を食べる。
解説 1月前後によく見られるフユナミシャク。
本種は、以前コナミフユナミシャク(Operophtera brunnea)とオオナミフユナミシャク(Operophtera variabilis)の2種に分けられていたが、後に同一種であることが分かり、再び元の和名に戻された。
模様はクロオビフユナミシャクOperophtera relegata)の鱗粉が薄くなったものと似ているが、クロオビフユナミシャクでは前翅前縁は丸みを帯びず、前翅先端がやや角ばり、斜めに黒い線があるのに対し、本種では前翅前縁及び前翅先端部丸みを帯び、斜めの黒い線も見られないようだ。
♀の翅は外横線が目立つが、黒色点から線状、帯状まで変異がある。
♀は翅が短く飛ぶことはできないが、フユシャクガの仲間としては比較的長い。
関東では12月下旬から1月下旬まで見られ、数は多い。
 
写真は1月14日の夜に外灯に飛来した本種を撮影したもの。当日の日中にも森林にかこまれた墓地周辺の鉄筋の柵に隠れていた本種を見つけている。
後の2月4日には本種と思われる♀をお寺の石塔に止まっているところを見つけることができた。生きたフユシャクの仲間の♀を見るのはこれが初めてだった。ただ、フユナミシャクの中では一番多いようで、自宅にもしばしば飛来しており、♀も最も普通に見られている。
関連リンク  フユシャクガ
PHOTO


(2009.1.3)

横から見た♂@
発見時の写真。警戒したのかこの後翅を下げた。
(2009.1.3)

自宅の外灯に飛来した♂
トップの写真とは別個体。
(2007.1.14)

横から見た♂A
(2007.1.14)

日中、休んでいる♂
発見時の写真。左にはミノムシがいた。
森林に囲まれた墓地周辺で発見した。
(2007.1.14)

横から見た本種
夜、クヌギの幹に止まっていた。
(2008.1.4)

常夜灯上の♀@
(2013.1.13)

常夜灯上の♀A
(2013.1.13)

常夜灯上の♀B
(2013.1.13)

常夜灯上の♀C
(2013.1.13)

常夜灯上の♀D
発見時の写真。常夜灯の天井に止まっていた。
(2013.1.13)

常夜灯上の♀E
1円玉との比較。
(2013.1.13)

橋の欄干上の♀@
この個体の体長は9mmだった。
この時の模様(Google+)
(2013.1.13)

橋の欄干上の♀A
(2013.1.13)

橋の欄干上の♀B
(2013.1.13)

橋の欄干上の♀C
(2013.1.13)

♀@
翅は小さく飛ぶことができない。
(2007.2.4)

♀A
(2007.2.4)

♀B
(2007.2.4)

♀C
(2007.2.4)

♀D
見つけた時の写真。お寺の石塔の上に止まっていた。
(2007.2.4)
 
先頭ページへ