ホーム > チョウ目 > シャクガ科 > エダシャク亜科
 
リョクモンエダシャク
学名:Celenna festivaria manifesta

ライトトラップに飛来した本種(2017.10.16 西表島)
Data
和名 リョクモンエダシャク
開張 24〜34mm
分布 種子島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖永良部島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 4〜11月
花の蜜など
 幼虫はアカネ科(シロミミズ)の葉を食べる。
解説 まるで枯れかけた葉のような模様をしたエダシャク。
前翅の地色は淡褐色で中央に大きな緑色の紋がある。
周囲から枯れかけたような葉に似せており、葉上に止まると擬態効果で見つかりにくい。
更に擬態に適した葉を選んでペッタリと止まり、ほとんど動かないという。
触角は雌雄ともに櫛歯状で♀の櫛歯はやや短い。
国内の本種は日本産亜種で前翅の緑紋の形状に違いが見られる。八重山諸島産では前翅の緑紋が翅頂付近で分離する個体も出現する。
沖縄島では緑紋がない淡化型も得られているという。
海外ではインドからマレー半島にかけて分布している。
国内に生息するCelenna属は本種のみ。
 
トップの写真は10月16日の夜、西表島の標高120m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。過去1度撮影したことがあったが擦れが激しい個体だったのでもう一度見てみたかったエダシャクで、今回のライトトラップでは複数の個体が飛来した。
撮影メモ 2007年3月の西表島旅行で出会った40種目の生き物。夜、ホテルの外灯を探していると本種が飛んできてホテルの門柱に止まった途端に近くにいたホオグロヤモリHemidactylus frenatus)にパクリと捕食されて唖然としたが、運よく翅先だけ齧られただけで逃れたところを採集することができた。本種はまるで枯れかけた葉のような素晴らしい擬態をした蛾であり、以前から実物を見たかったので期待通りの姿が見れて感無量であった。
 
39種目 40種目 41種目
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種A
(2017.10.16 西表島)

ライトトラップに飛来した本種B
(2017.10.16 西表島)

ホテルの外灯に飛来した本種
(2007.3.12 西表島)
 
先頭ページへ