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コケエダシャク
学名:Alcis jubata melanonota

ライトトラップに飛来した本種(2012.7.25 山梨県)
Data
和名 コケエダシャク
開張 20〜28mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 7〜8月
不明
 幼虫は地衣類のサルオガセ科(バンダイキノリ,コフキイバラキノリ)を食べる。
解説 地衣類が食草という変わったエダシャク。
淡灰褐色で黒色の斑紋がある。
基亜種はヨーロッパに分布しており、日本産亜種は小型で淡色、亜外横線が不明瞭などの特徴がある。
 
国内に生息するAlcis属は以下の6種。
和名/学名 分布
ナカウスエダシャク
Alcis angulifera
北海道(南部),本州,伊豆諸島(大島,新島,三宅島,御蔵島,八丈島),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,徳之島
ヒメナカウスエダシャク
Alcis medialbifera
北海道,本州,四国,九州
コケエダシャク
Alcis jubata melanonota
北海道,本州,四国,九州
オオナカホシエダシャク
Alcis pryeraria
北海道,本州,四国,九州,屋久島
イツスジエダシャク
Alcis extinctaria moesta
北海道,本州,四国,九州
シロシタオビエダシャク
Alcis picata
北海道,本州
 
写真は7月25日の夜、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。本種がいた場所ではよく樹木に淡緑色のフワフワした糸状のものが絡まるように寄生していたが、これが本種の幼虫の餌であるサルオガセ科の地衣類であることが分かった。
PHOTO

棲息地の環境
写真のコメツガやカラマツなどに絡まるように寄生しているサルオガセ科の地衣類が幼虫の餌となる。
(2012.9.16 山梨県)
 
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