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タイワンツチイナゴ
学名:Patanga succincta

駐車場の隅にいた本種(2013.5.3 沖縄県国頭郡)
Data
和名 タイワンツチイナゴ
体長 ♂:60〜65mm
♀:75〜84mm
分布 トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
出現期 2〜11月
イネ科,アダン,バナナの葉
解説 国内最大となる大型のバッタ。
同属のツチイナゴと酷似し、南西諸島では混生する上、ツチイナゴも本種に迫るほど大型となるので同定には注意が必要。
同定ポイントとしては、ツチイナゴが体毛が目立ち、前胸背板の後縁沿いが黄色味がほとんどない点、複眼の縞模様が不明瞭なのに対し、本種では体毛がほとんどなく、前胸背板の後縁沿いが黄色く縁取られ、複眼の縞模様が鮮明で後方の1本が太い点で区別できる。
食性も異なり、ツチイナゴがイネ科植物を好まず、クズやオナモミ類などを好むのに対し、本種はイネ科植物を好む。
海外では中国,台湾,東南アジア,インド,スリランカ,オーストラリアに分布している。
 
写真は5月3日に沖縄県国頭郡でバスを待っている時に日当たりの良い駐車場の隅にいた本種を撮影したもの。非常に大きく、本土にいるツチイナゴに比べてスマートに感じた。
幼虫の写真は10月29日の夜、西表島の標高70m付近の草むらにいたもの。成虫もいたがすぐに逃げてしまい撮影には至らなかった。
 
国内に生息するツチイナゴ属(Patanga)は以下の2種。
和名/学名 分布
ツチイナゴ
Patanga japonica
本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
タイワンツチイナゴ
Patanga succincta
トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
PHOTO

駐車場の隅にいた本種@
(2013.5.3 沖縄県国頭郡)

駐車場の隅にいた本種A
(2013.5.3 沖縄県国頭郡)

駐車場の隅にいた本種B
(2013.5.3 沖縄県国頭郡)

幼虫@
(2018.10.29 西表島)

幼虫A
(2018.10.29 西表島)
 
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