ホーム > カメムシ目 > アメンボ科 > アメンボ亜科
 
アメンボ
学名:Aquarius paludum paludum

アメンボ(2008.9.23)
Data
和名 アメンボ
 別名:ナミアメンボ
体長 11.0〜16.0mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,南西諸島(中之島以北)
出現期 4〜10月
昆虫
 水面に落下した昆虫を捕らえる。
解説 全国で普通に見られるアメンボ。
流れが無いか緩やかな池や沼に生息している。
ヒメアメンボに似ているが、本種のほうが一回り大きく、本種の触角第1節は長く、第2節から第3節の長さより長いなどの相違点がある。
脚の先端は水を弾き、素早く移動できる。水面に落下した昆虫を捕らえ体液を吸う。
陸上のカメムシが臭い匂いを出すのに対し、本種を含む水生カメムシの仲間は臭い匂いは出さず、どちらかというとよい匂いを出すものが多く、本種の場合は名前の由来でもある、飴のような匂いを出す。
これは繁殖期に出すフェロモンのような役割をしているものだと思われる。
 
国内に生息するアメンボ属(Aquarius)は以下の3種(1亜種)に分けられている。
和名/学名 分布
アメンボ
Aquarius p. paludum
北海道,本州,四国,九州,対馬,南西諸島(中之島以北)
(アマミアメンボ)
Aquarius p. amamiensis
南西諸島(喜界島以南)
オオアメンボ
Aquarius elongatus
本州,四国,九州,対馬
ナガサキアメンボ
Aquarius haliplous
九州(長崎県)
 
トップの写真は9月23日に水田のため池にいた本種を撮影したもの。幼虫の写真は8月29日に河川の比較的上流付近の石に囲まれた水溜まりにいたもの。最初はシマアメンボかとも思ったが体形や模様が異なっていて本種の幼虫であることが分かった。
PHOTO

水田のため池にいた個体@
(2008.9.23)

水田のため池にいた個体A
(2008.9.23)

ペア
(2005.5.1)

ヒトスジシマカを捕食する本種
アメンボは主に、水面に落ちた昆虫を捕食する。
水面に落ちた昆虫が動く小さな波を感じ取り、見つけることができる。
完全に死んでいるものでも、エサであることを認識し食べることもできる。
(2005.5.1)

セリに止まる本種@
(2013.4.13)

セリに止まる本種A
(2013.4.13)

セリに止まる本種B
(2013.4.13)

幼虫@
(2020.8.29)

幼虫A
(2020.8.29)

幼虫B
(2020.8.29)
 
先頭ページへ