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ヒトスジシマカ
学名:Stegomyia albopicta

ヒトスジシマカ(2008.9.20)
Data
和名 ヒトスジシマカ
体長 4〜5mm
分布 本州,伊豆諸島,小笠原諸島,四国,九州,対馬,トカラ列島,奄美群島,沖縄諸島,大東諸島
出現期 5〜11月
♂:花の蜜や水
♀:人や動物の血液

 幼虫は水生のボウフラで水中の堆積物を食べる。
解説 おなじみの蚊。
夏の夕方に人に集り、血液を吸ってかゆくなるので嫌がられる。
薄暗い林内などでは日中も活発に吸血する。
吸血するのは♀で産卵のために栄養を取るためである。血を吸うと腹部は膨れ、赤い血液が透けて見える。
カは吸う時に血液が固まらないように出すだ液がかゆみの元である。
本種はデング熱を媒介するカなので、温暖化によって国内でもデング熱が媒介される危険がある。
 
本種の幼虫はボウフラで、たまり水などによく発生する。呼吸するために水面付近によくいるが、近づくと水底深く潜って隠れる。魚や水生昆虫の重要な餌でもある。
 
国内に生息するイエカ属(Stegomyia)のシオカ亜属(Quasistegomyia)は以下の5種(2亜種)。
和名/学名 分布
ヒトスジシマカ
Stegomyia albopicta
本州,伊豆諸島,小笠原諸島,四国,九州,対馬,トカラ列島,奄美群島,沖縄諸島,大東諸島
ダイトウシマカ
Stegomyia daitensis
大東諸島
キヒトスジシマカ
Stegomyia flavopicta flavopicta
北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,屋久島
(ダウンスシマカ)
Stegomyia flavopicta downsi
トカラ列島,奄美群島,沖縄諸島
(ミヤラシマカ)
Stegomyia flavopicta miyarai
八重山列島
スジシマカ
Stegomyia galloisi
北海道,本州,九州
リヴァースシマカ
Stegomyia riversi
四国,九州,対馬,壱岐,屋久島,トカラ列島,奄美群島,沖縄諸島,八重山列島
 
トップの写真は9月20日に管理人の右手を吸血させて撮影したもの。
PHOTO

薬指から吸血する本種
管理人の右手の薬指から吸血中。

(2008.9.20)

血液を吸い腹が膨れた♀
時には吸いすぎて重たくてうまく飛行できないこともある。
(2006.8.14)

本種の幼虫
雨水が溜まるようなところで容易に発生する。
(2008.9.22)
Before After

吸血前
腹部は細長い。
(2008.9.20)

吸血後
腹部がみるみる赤く膨れ上がった。
(2008.9.20)
 
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