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ローゼンベルギーオウゴンオニクワガタ飼育記 Allotopus rosenbergi |
去年までクワガタからはだいぶ離れてしまっていたのですが、2006年になり、突如として再びクワ熱が再燃してしまいました。 この黄金に輝くオニクワガタは前から飼いたかったが、難攻不落と飼育が困難とよく言われていて、購入を思いとどまっていました。 しかし、最近になり、どんどん飼育法が解明されてきましたので、飼育に挑戦してみたいと思います。 |
購入 | ![]() (2006.2.4) |
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2006年2月4日 ドルクス・○ッズより、ローゼンベルギーオウゴンオニクワガタ♂61mm・♀46mm(ジャワ ゲテ産/WILD)が到着した。 ケースから取り出して見ると、黒い。しかし、空気にさらすとみるみる金色になっていった。この現象はグラントシロカブトと似ているが、変色するスピードはグラントよりもずっと早かった。 |
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産卵用ケースにセット | ||
ローゼン用に少し前に購入してあった霊芝材を使用し、特大プラケースにペアで飼育することにした。 霊芝材の皮をむいてみると、乾燥ぎみだったので、1時間ほど加水した。 埋め込みマットにはクワガタ幼虫飼育用の発酵の進んだマットを使用し、ケース1/4ほど入れて、先ほど加水した霊芝材を少し斜めにして埋めた。霊芝材は大きめなので1本のみ入れることにし、2本加水して、柔らかいものと柔らかい部分も硬い部分もあるものとがあったので、後者を選択した。 霊芝材をむいた皮も、霊芝の匂いには産卵を誘発する効果があると聞いたことがあるので、転倒防止用にマット上にばらまいた。 室温は大体22℃付近にしているが、ローゼンの産卵のため、電気代が上がってしまうが、24℃くらいに設定した。 見てみると♂がケース内で歩き回り、飛んでいた。よく飛ぶと読んだことがあるが、寒さによるダメージもなく、安心した。 |
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![]() ローゼンやタランドス等、採卵が難しい種にもっとも適した材である。 |
![]() ♀殺しの心配がないため、産卵用ケースにペアで飼育することにした。 (2006.2.4) |
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飼育状況 | ||
2月6日 昨日から♂だけゼリーにかぶり付いているだけで、♀の姿が見えない。 霊芝材にも変化が見られない。 少し乾燥ぎみになっているようなので、霊芝材に少し水をかけた。 ♀の姿がまったく見えないのが気になり、霊芝材を取り出してみると、どこにも削った後が見られず、周辺に♀もいなかった。 エサ場にも来ないとすると、もしかしたらこのペアは現地でのブリード個体で新成虫で、まだ休眠状態という可能性もあるのかもしれない。或いは考えたくはないが、マット中で既に死んでしまっている可能性もある。 ♀が休眠しているとして、活動するまで♂がもってくれればよいのだが。 |
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エアコン故障 | ||
2月16日 エアコンが故障してしまったらしく、朝、なぜか寒くて温度計を見てみると18℃になっている。 電源を入れなおしたが、やはり作動していない。購入して6年になるが、遂に壊れてしまったようだ。 こんな時に限って残念なことである。応急処置として、出社中は時々ストーブを炊いててもらった。ただ、空気が汚れるので、夜は使わないでおくことにした。 エアコンはまったく作動しないので、本種や他の産卵ケースを部屋に移動し、その部屋のエアコンで管理することにした。 |
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エアコンの買換え | ||
2月18日 朝、起きるとすさまじいほどに寒い。エアコンを修理に来てもらったのだが、結局重症ということで8万円くらいは掛かるので、買い換えたほうがいいですよと言われてしまい、新しいエアコンを購入するハメになってしまった。 ちなみに故障したエアコンは2000年5月に購入したビーバーエアコン(SRK22BSV-W)で10万円くらいしたと思ったが、6年間フル稼働していたので、仕方がないのであろう。 赤外線センサーで部屋の隅々までムラなく一定の温度を保ってくれるらしい。 工事込みで、15万くらいしたが、また6年後に故障・買い替えになるのが心配なので、ヤマダ電機の長期保証に入会した。これで9年間故障しても無料で修理してもらえる。年会費は払わないといけないが、それと同等の割引券がもらえるので、かなりお得なのであった。2月23日(木)に取り付け予定である。 出勤している間にエアコンの取り付けが完了した。 エアコンの取り付けは、しょっぱなから室外機が動かず、代わりのものを取り寄せるのに更に1週間掛かると言われたのだが、父が強く言ってくれて今日中に交換することができた。 |
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産卵 | ||
2月23日 帰宅してエアコンを23.5℃設定し、動かしてみると、あっという間に暖かくなった。 別の部屋に退避していた産卵ケースを自分の部屋に戻して、ついでにゼリー交換をしようとフタを開けてみると、♂が相変わらず元気に歩き回っていた。そして、ふと霊芝材を見てみるとなんと霊芝材の下に木屑が落ちている! 霊芝材をよく見てみると木屑の上辺りに坑道が掘られていて、♀が材に侵入した形跡があった。ケースに入れて以来、♀の姿を1度も見なかったので、半分諦めムードだったが、♀は死んでいなかったことと、産卵を始めたことで、一気に今後の繁殖に期待が高まった。ぜひ幼虫を得て、大型個体に育ててみたい。 材を持ち上げて、♀が材に掘った穴を見てみると浅く、潜った形跡はなかった。 しかし、産卵行動には間違いないので、今後の産卵に期待したい。 様子を見ようとケースのフタを開けてみると、コバエがたくさん出てきてしまった。 外に出してから、確認すると♀がマット上に出てきていて、ケースに入れてから初めて確認できた。 あれから材を削った形跡がないので、材が完全にマット上に出ていたせいかもしれないので、半分斜めにしてマットに埋めてみた。 |