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シロコブゾウムシ
学名:Episomus turritus turritus

シロコブゾウムシ(2008.4.28)
Data
和名 シロコブゾウムシ
体長 15〜17mm
分布 本州,飛島,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,平戸島,下甑島,種子島
出現期 5〜7月
クズ,ハギ,フジ,ハリエンジュなどのマメ科植物の葉
解説 白くゴツゴツしたゾウムシ。
ゾウムシの特徴である象の鼻のような口はしていない。
和名どおり、上翅の後ろにコブがある。
体色は白いが、実際には黒い体に灰白色の粉で覆われている。
対馬に分布する個体は対馬亜種Episomus turritus declivis)とされる。 よく似た種にヒメシロコブゾウムシDermatoxenus caesicollis)があるが、これは上翅中央付近に汚れたような黒い色をしている。
 
国内に生息するEpisomus属は以下の3種(1亜種)。
和名/学名 分布
オキナワクワゾウムシ
Episomus mori
トカラ列島(中之島,平島,宝島,悪石島),奄美大島,与論島,請島,徳之島,沖永良部島,阿嘉島,久米島,宮古島,大神島,来間島,伊良部島,石垣島,西表島,与那国島
クワゾウムシ
Episomus mundus
本州,四国,九州,下甑島,種子島,口永良部島
シロコブゾウムシ
Episomus turritus turritus
本州,飛島,佐渡島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,平戸島,下甑島,種子島
シロコブゾウムシ(対馬亜種)
Episomus turritus declivis
対馬
 
写真は4月28日にハリエンジュと思われる大木の樹皮に止まっている本種を撮影したもの。ハリエンジュの白くゴツゴツした樹皮に本種がよく止まっているので、知らずに幹に触れてコロっと落ちることがしばしばある。本種の白い体色とゴツゴツした形はこのような樹皮に擬態した結果のようで関心させられる。
PHOTO

ハリエンジュの幹に止まる本種
体色が幹と似ていてよく見ないと判らない。
(2008.4.19)

横から見た本種
(2008.4.28)
 
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