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ムラサキトビケラ
学名:Eubasilissa regina

クヌギの樹液に来た本種(2010.8.27 静岡県)
Data
和名 ムラサキトビケラ
体長 約20mm
 開帳:約60mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 6〜9月
クヌギやコナラの樹液
 幼虫は水生で水生の虫類を食べる。
解説 山地性の大型のトビケラ。
前翅は地味で、暗褐色に黄褐色の斑模様をしているが、後翅は濃紫色に黄色の太い帯があり非常に美しいとされる。
前翅には3つほどの黄白色の紋があるが、個体差により大きさが異なり消失する個体もある。
幼虫は、水底の枯葉で円筒形の巣を作り、他の水生昆虫類を捕食する。
本種の同属の仲間は、ヒメムラサキトビケラ(Eubasilissa reginella)とオオムラサキトビケラ(Eubasilissa imperialis)が記録されているが、ヒメムラサキトビケラは本種のシノニムになり、オオムラサキトビケラについては再発見されておらず既に絶滅している可能性がある。
 
写真は8月27日の夜、静岡県の山地のクヌギの樹液に来ていた本種を撮影したもの。トップの写真の右に見えるのはヨツボシケシキスイLibrodor japonicus)、下に少し見えるのはキシタバCatocala patala)である。
9月20日に同じ場所で実施したライトトラップでも1時頃に本種が飛来した。
PHOTO

クヌギの樹液に来た本種@
(2010.8.27 静岡県)

クヌギの樹液に来た本種A
(2010.8.27 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種@
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種B
黄白色の紋が目立つ。
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種C
黄白色の紋がない。
(2015.9.20 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種D
(2015.9.20 静岡県)
 
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