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ナナホシテントウ
学名:Coccinella septempunctata

ナナホシテントウ(2009.3.7)
Data
和名 ナナホシテントウ
体長 約8mm
分布 択捉島,色丹島,北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(新島,三宅島,八丈島,鳥島),小笠原諸島,冠島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,九州,対馬,志賀島,沖ノ島(筑前),藍島,相島,能古島,上甑島,中甑島,下甑島,屋久島,トカラ列島(口之島,中之島,宝島,横当島,喜界島,奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島,沖縄島,伊平屋島,伊江島,渡名喜島,久米島,南大東島,宮古島,石垣島,西表島,鳩間島,竹富島,小浜島,黒島,波照間島
出現期 3〜11月
 成虫で越冬する。
アブラムシ
 幼虫も同様。幼虫は共食いすることもある。
解説 もっとも有名で人気のあるテントウムシ。
赤い上翅に7つの黒い斑紋は実に鮮やかで印象的である。
テントウムシの場合は、何かに擬態(ぎたい)せずに目立つ派手な模様をすることで、毒を持っていると思わせる警戒色の役目をしている。
手に持つと臭いのある黄色い汁を出すが、これは警戒色と同様に敵に毒だと思わせ驚かせる効果がある。
本種を見るのは大抵、直射日光下のかなり日当たりがよい場所である。
南西諸島の個体は斑紋が小さくなる傾向があり、沖縄型とされる。
幼虫も成虫と同様の生態をしており、体色はやや青みを帯びた暗い灰色にオレンジ色の模様がある。
 
国内に生息するCoccinella属は基亜属の以下の4種。
和名/学名 分布
ナナホシテントウ
Coccinella septempunctata
択捉島,色丹島,北海道,利尻島,焼尻島,天売島,奥尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(新島,三宅島,八丈島,鳥島),小笠原諸島,冠島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,直島,九州,対馬,志賀島,沖ノ島(筑前),藍島,相島,能古島,上甑島,中甑島,下甑島,屋久島,トカラ列島(口之島,中之島,宝島,横当島,喜界島,奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島,沖縄島,伊平屋島,伊江島,渡名喜島,久米島,南大東島,宮古島,石垣島,西表島,鳩間島,竹富島,小浜島,黒島,波照間島
アイヌテントウ
Coccinella ainu
北海道,本州
ココノホシテントウ
Coccinella explanata
北海道,本州
ダイモンテントウ
Coccinella hasegawai
択捉島,本州
 
撮影時、本種を発見したのはモンシロチョウが群がるシソの葉上で、じっとしていたが、少し触れると慌てて走り出し、地面に落ちてどこかへ飛び立ってしまった。
同じシソのつぼみの上には本種よりも更に小さいヒメカメノコテントウPropylea japonica)も見られた。
また、日当たりの良い畑周辺の草むらに複数の本種が見られ、同様に幼虫も見られた。
成虫の中には斑紋が大きく、斑紋同士がつながってしまっている異常型も1匹見ることができた。
PHOTO

葉上の本種@
(2005.10.2)

葉上の本種A
(2005.10.2)

葉上の本種B
(2005.10.8)

沖縄型@
南西諸島のものは斑紋が小さい傾向がある。
(2018.3.22 西表島)

沖縄型A
(2018.3.22 西表島)

異常型
大きいため斑紋同士がつながってしまっている。
(2005.10.15)

アブラムシを捕食する本種
(2005.11.3)

幼虫@
幼虫も成虫と同じ環境でアブラムシを食べる。
(2005.11.5)

幼虫A
やや青みを帯びた暗い灰色で、オレンジ色の模様が見られる。
(2005.11.5)

幼虫B
(2005.11.5)

蛹@
(2005.11.26)

蛹A
(2010.5.4)

共食い
身動きができない蛹を幼虫が食べてしまうこともある。
(2005.11.26)
 
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