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エゾハルゼミ
学名:Terpnosia nigricosta

エゾハルゼミ(2009.7.19 静岡県)
Data
和名 エゾハルゼミ
体長 ♂:31〜33mm
♀:22〜24mm

 翅の先までの場合:♂:35〜37mm,♀:30〜35mm
分布 国後島,北海道,礼文島,利尻島,焼尻島,奥尻島,本州,佐渡島,四国,九州
出現期 6〜7月
木の汁
 幼虫は地中から木の根の汁を吸う。
解説 山地性のセミ。
北海道では平地で見られるが、本州以南では主に標高の高い山地のブナ林に生息している。
図鑑では「ミョーキン,ミョーキン,ケケケケ・・・」と鳴くとあるが、表現しがたい発音で、ミューキンという音はカエルのような声に聞こえる。
ヒグラシTanna japonensis)と似るが、本種は一回り小さく、腹部は鮮明な黄褐色、胸部の模様はほとんどが黒色と緑色の模様で占める。
同属のハルゼミは、本種より更に小さく、春に出現し、松林に生息している。
 
国内に生息するハルゼミ属(Terpnosia)は以下の2種。
和名/学名 分布
ハルゼミ
Terpnosia vacua
本州,伊豆諸島(神津島),淡路島,四国,九州,五島列島,天草諸島群島,甑島列島
エゾハルゼミ
Terpnosia nigricosta
国後島,北海道,礼文島,利尻島,焼尻島,奥尻島,本州,佐渡島,四国,九州
 
写真は7月19日に、静岡県の標高1,200mを超える山地で撮影したもの。ブナ林を超えた山頂付近で本種の鳴き声が多く聞こえた。この日は、大変な強風と厚い霧で最悪のコンディションだったが、以前からこの時期に聞きなれない声のセミがいることは知っていたので、何とか撮影することができた。比較的近くから聞こえる声を頼りに少しずつ近づいて望遠マクロで撮影したが、警戒心も強くすぐに鳴き止み、更に近づくとすぐに飛んで行ってしまった。
PHOTO


(2009.7.19 静岡県)
 
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