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オリーブキールド・フラットロック・スコーピオン
学名:Hadogenes paucidens

オリーブキールド・フラットロック・スコーピオン(2008.4.9)
Data
和名 オリーブキールド・フラットロック・スコーピオン
 別名:イエローバンド・フラットロック・スコーピオン
体長 約120mm
分布 コンゴ,モザンビーク,ジンバブエ,タンザニア
昆虫
解説 岩場などの隙間に生息するフラットロックスコーピオンの仲間。
アフリカ最大のフラットロック・スコーピオン(Hadogenes troglodytes)の近縁種で、本種も大型になる。
体長はフラットロック・スコーピオンの体長20cmに及ばないが、フラットロックは全身茶色で成長も大変遅く成体まで5年以上掛かるという難点があるが、本種は体節間が黄色く色付き、成長もやや早い。その姿から英名でイエローバンド・フラットロック・スコーピオンとも呼ばれている。
岩場などの隙間に生息している為、体型は扁平で横幅がある。♂は華奢だが、後腹部は♀より発達する。
本種の毒も非常に弱く、人にまったく害はない。ただし、鋏は強力とされるので挟まれないようにしたい。
 
飼育は30℃前後が調子がよく、食は細く1週間にコオロギ等を1匹で十分らしい。普段は岩場などの隙間にいるサソリではあるが、飼育下ではさほど臆病な面もなく、ゆったりと堂々としており、観賞にも向いている。
飼育メモ 2007年9月23日
ペポニよりUSA便で入荷した本種を♀2匹購入した。ペアにしなかったのは、天然個体では既に交接済みがほとんどで、♂はすぐに死ぬことが多いらしかったからである。
詳細な産地については分からないそうだが、タンザニア便と同じ種だということだった。♀2匹はどちらも結構太っていて、卵を持っている可能性が高く、繁殖に期待できそうだ。
飼育ケースは中プラケースで単独飼育。水場を作り、石を積み上げて隠れ家を作ったものをセットした。
本種を入れると石の隙間に隠れたが、さほど臆病なところもないようで、夜はよく歩き回り見ていて面白い。しばらくすると2匹とも石の上に登ってじっとしていた。
餌にヨーロッパイエコオロギAchetus domesticus)を入れたが全く無反応だった。
 
11月15日
信じられないことだが、今までまったく餌を食べていない!でも元気である・・・。
1週間程前にかなり乾燥しすぎたので、水やりをしたことがあったが、水を非常に嫌うようで、プラケースの蓋に上って宙吊り状態という妙なポーズを取ってじっとしていたので脱皮でもするのかと驚いたが翌日には元の石の隙間に戻っていた。
30℃以上が好ましいということで、30℃付近に設定したこともあったが、それでも食べないので半分諦めムードで数週間おきにコオロギを入れている。
 
2008年2月13日
今日もまったく変化ない。だいたい2週間に1匹、コオロギを与えているが、食べずにコオロギが乾燥死していることもあり、よく飢えないものだと半分呆れてしまう。しかも全然痩せていない。まるでサボテンを栽培しているような感じだ・・・。
 
4月4日
デザート・ヘアリー・スコーピオンHadrurus arizonensis)を購入したので、ケースを空ける為、本種2匹には同居してもらうことにした。取り出す時も小走りに逃げるほど元気なのに、以前与えたコオロギは食べておらずコオロギは乾燥死している始末である。
 
4月9日
2匹を一緒にしてから落ち着きがなく、頻繁に歩くようになった。
 
7月23日
1匹のお尻から汁が出ていてぐったりとしていた。近くにはもう1匹が自分の触肢を丹念に舐めていた。恐らく触肢で攻撃してしまったようだ。攻撃したと思われる個体は丸々と太っており飢えているとはとても思えないし、餌も定期的に与えており、昨日も大きめのコオロギを入れたばかりである。残念ではあるが、この個体のお産に期待するしかないようだ。
関連リンク  サソリの魅力
PHOTO

♀@
(2007.9.23)

♀A
(2007.9.23)

♀B
(2007.9.23)

♀C
(2007.9.23)

♀D
(2007.9.23)

飼育ケース
(2007.9.23)
 
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