イスラエル・ゴールド・スコーピオン | |
学名:Scorpio maurus palmatus | |
イスラエル ゴールド スコーピオン(2007.7.28) |
Data | |
和名 | イスラエル ゴールド スコーピオン |
体長 | 60〜80mm |
分布 | エジプト,リビア,アルジェリア,スーダン,イスラエル,ヨルダン |
餌 | 虫 |
解説 |
北アフリカと西アジアに生息するイスラエル ゴールド スコーピオンの亜種。 淡黄色をしている小型のサソリで、毒は弱い。 気が荒く、餌を与えると人の目の前でも構わず襲い掛かり捕食するのでペットとしても楽しめる。 本種が属しているコガネサソリ科は本種の黄色い体色から名付けられた。 やや乾燥気味の環境を好み、飼育温度は30〜35℃が最も適しているが、冬は10℃程度までならマットに潜って越冬できる。 ♀の光沢は強いが、♂ではざらつきがあり、光沢は鈍いとされている。 繁殖は非常に難しく、繁殖例は皆無のようだ。 |
飼育メモ |
2007年7月28日 オークションにてペアで購入した。中プラケースで単独飼育して様子を見てから交接にも挑戦してみたい。飼育用マットは下半分を湿らせて上半分を乾燥したものを敷いた。シェルターに竹製の箸立を入れて、水入れにはガラス製の浅い皿に溺れないためにミズゴケを入れたものを使用した。 エサとしてコオロギやヤマトサトワラジムシ(Nagurus nishimurai)を採集してきて与えるとすぐさま捕食した。 飼育ケース内の本種を確認してみると、1匹は箸立の中に、もう1匹は箸立の下に隠れていた。 またコオロギを与えてみると、すぐさま鋏と捕らえたかと思うと、毒針で一突き!刺した箇所から白い体液が出て一瞬でコオロギの動きが止まった。 ペアリングさせようと大プラケースに2匹を入れてみた。 残念なことに1匹が食べられてしまった。 残った1匹を中プラケースに戻したが、やや太っている。交接後に♂を食べた♀だとしたら不幸中の幸いなのだが? 最近はずっと水入れの裏に潜んでじっとしている。明らかに太っているのだが単なる食べすぎなのかは不明。 雌雄判別は背面の櫛状器官の形状で分かるようだが、大変そうなので止めておいた。 その後も変わらず、ずっと湿っている水入れの下でじっとしている。恐らく妊娠しているのではないだろうか? 冬期化処理で初めて繁殖可能となる種も多いようで繁殖が難しいとされる本種もその可能性もあるが、このまま温度管理した状態で様子を見ることにした。 ちなみに今までの飼育温度は24〜28℃くらいで、適温と言われている30〜35℃では飼育していない。 |
関連リンク | サソリの魅力 |
PHOTO | |
横から見た♀ ♀では光沢が強いと言う。 (2007.7.29) |
前から見た♀ (2007.7.29) |
コオロギの脚を食べる♀ コオロギを与えるとすぐさま襲いかかったものの、脚が取れてしまい逃げてしまった。 (2007.7.29) |
ヤマトサトワラジムシを捕食する♂ 光沢がやや鈍いので♂だと思う。 (2007.7.29) |
ハラオカメコオロギを捕食する♀ (2007.9.17) |
太ってきた♀ (2007.10.14) |
飼育ケース 中プラケースで単独飼育している。 (2007.7.29) |