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トカラノコギリクワガタ
学名:Prosopocoilus dissimilis elegans
Data
和名 トカラノコギリクワガタ
体長 ♂:27.2〜74.2mm
♀:27〜35mm
分布 トカラ列島(口之島・中ノ島・諏訪之瀬島・悪石島・臥蛇島)
出現期 6〜8月
アカメガシワなどの樹液
寿命 後食開始から約1年
 1年の休眠期間あり。ただし、季節のタイミングによって休眠しない場合もある。
飼育  産卵
マット産み。正確にはマット中ではなく、マット中のケースの側面や底面、材に沿って産み付ける。埋め込みマットは黒土やクワガタ幼虫飼育に使った完熟の微粒子マットなどが良い。
 幼虫
やや湿度の高めな発酵マットが最も良い。菌糸ビン飼育も可能だがあまりメリットが無い。
 成虫飼育
飼育下では、だいたい8月までに羽化したものは、約2ヶ月で活動を開始、8月以降し羽化したものは温度管理していてもそのまま休眠している。
飼育難易度 簡単 ★★☆☆☆ 困難
 繁殖は容易だが、♂は大変気が荒いため、♀殺しの確率が高い。
解説 黄褐色の大変美しいノコギリクワガタ。
ただし、体色は黄褐色〜暗褐色まで個体差がある。
島によっても色、大きさが多少違う。中ノ島産のものは特に大型になる。飼育は本土ノコギリ同様で良い。
 
天然個体はほとんど小型個体ばかりで60mmを超える大型個体はめったに得られない。
しかし、ブリードするといとも簡単に大型個体が作出できる。
 
本種には下記の6亜種がいる。
 
学名 和名 分布
Prosopocoilus dissimilis dissimilis アマミノコギリクワガタ 奄美大島
Prosopocoilus dissimilis elegans トカラノコギリクワガタ トカラ列島(口之島・中ノ島・諏訪之瀬島・悪石島・臥蛇島)
Prosopocoilus dissimilis makinoi トクノシマノコギリクワガタ 徳之島
Prosopocoilus dissimilis okinawanus オキナワノコギリクワガタ 沖縄本島
Prosopocoilus dissimilis okinoerabuanus オキノエラブノコギリクワガタ 沖永良部島
Prosopocoilus dissimilis kumejimaensis クメジマノコギリクワガタ 久米島
関連リンク  トカラノコギリクワガタ飼育記
 トカラノコギリクワガタ写真集
 トカラノコギリクワガタの羽化シーン
PHOTO

♂67mm@(悪石島産/WF1)
天然の小型ペアからブリードしたもの。
単独飼育では、マットで楽に大型になった。

♂67mmA(悪石島産/WF1)
オレンジ色で綺麗だが、黒化型もいて人気があるようだ。
しかし、黒いノコでは国内最大のアマミノコがいる。

♂67mmB(悪石島産/WF1)

トカラノコギリクワガタ(左)とノコギリクワガタ(右)
本土産のノコギリクワガタは威嚇するだけであまり挟んでこないが、本種は大変気が荒く、すぐに挟もうとする。

♂53mm(悪石島産/WF1)
多頭飼育後、単独で蛹化させたもの。短歯型も羽化した。
単独飼育では皆大歯型ばかりだったが、中プラケースで多頭飼育したものは、1頭が短歯型に、他はすべて中歯型の個体になった。

♂46mm(悪石島産/WF1)
多頭飼育後、単独で蛹化させたもの。ビンも小さいものでマットも埋め込みマットを使用。栄養が足りない為、蛹化が大幅に遅れた。小型の♂はこの1匹のみ羽化した。
しかし、これでも種親より大きい。

♂36mm(悪石島産/WILD)
飼育下ではこのような小型の羽化は返って難しい。

♀36.5mm(悪石島産/WF1)
♀は大型でも36.5mm程度だった。
本土ノコには及ばないようだ。
♂は皆綺麗なオレンジ色だったが、♀は全体的に赤褐色になる傾向が強いようだ。


1齢幼虫

3齢幼虫@
まだ3齢初期の幼虫で、透明感がある。

3齢幼虫A
成熟した大型個体。

蛹@

蛹A

蛹B
羽化直前の蛹。

羽化@
羽化のシーン

羽化A

羽化B
 
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