ミラビリスノコギリクワガタ | |
学名:Prosopocoilus mirabiris | |
![]() ♂61mm(2022/4/5 タンザニア産/WF2) |
Data | |
和名 | ミラビリスノコギリクワガタ |
体長 | ♂:35.0〜70.0mm ♀:約25mm |
分布 | タンザニア |
寿命 | 約6ヶ月? |
飼育難易度 | 簡単 ★★★★☆ 困難 |
解説 |
タンザニア原産のノコギリクワガタ。 アフリカに棲息しているために、大変高価なノコギリクワガタである。 日本からはるか遠方にいるノコギリクワガタだが、大アゴの形状は日本のノコギリクワガタの面影がうかがえる。 数あるアフリカ産のノコギリクワガタの中でも本種がもっとも人気があるようだ。 飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
飼育メモ |
2022年4月2日 去年から外国産ノコギリクワガタの飼育も再開し、どれもよく増えており、高価な本種についても飼育することにして、ヤフオクよりWF2の新成虫ペアを落札した。 本種は約19年前に失敗しているので、今回はリベンジとなる。 続きを表示4月5日 新成虫ペア(♂61mm,♀28mm)が到着した。 タンザニア Mt.Usambara 産WF2、♂は去年の11/22羽化、♀は去年の11/30羽化とのこと。 撮影後、♂はコバエシャター中に、♀はコバエシャッターミニで管理し後食を待つことにした。 ♂が後食を開始した。 ♀が休眠からまったく覚めず放置状態であったが、♂が衰えだしたように見えたのと、いつも皿木の下にいる♀が移動していたので、苦し紛れではあるが♀を♂のケースに入れてみることにした。 ♂は昨日からずっとゼリーを食べていたのだが、朝みると♂の下に♀がいて交尾後のメイトガードをしているようであった。日中もずっとペアで過ごしているので交尾済みであることは間違いないとして、急遽産卵用ケースをセットすることにした。 コバエシャッター中を使用し、固めのカワラ材と非常に柔らかいクヌギ材を1本ずつ入れてみた。 ♀を産卵用ケースに入れてからほとんど活動していない状態が続いていたが、ここ数日はマット上を歩いていて産む気なさそうで諦めかけていたのだが、今日になって突然クヌギ材の上に乗って削り出した。このまま産卵してくれることを祈るばかり。 ♀は最近食欲旺盛になり、活発になっているので改めて♂を入れてペアリングさせてみることにした。 3日間一緒にしたのでペアリング済みと判断し、♂を隔離して産卵に専念させることにした。 カワラ材の表面にコクワの産卵痕の形をした削った痕があったが、カワラ材が固すぎて歯が立っていないようだったので、産卵用のセットを見直すことにした。 すぐに使えそうな材を探したところ、程よい硬さのカワラ材があったので、固いカワラ材と交換し、ケースもコバエシャッター中から大に変更した。もう1本のクヌギ材は小さい上に柔らかすぎた感があったが、代わりの材が用意できなかったのでそのまま使用することにし、本命を新しいカワラ材にしたセットとした。 ♀は日中、マット上を歩き回っていたが、カワラ材とクヌギ材それぞれに産卵痕が確認できた。 カワラ材周囲に複数の縦穴があり、マットに接した部分に産卵しているようだ。小さいクヌギ材にも多少の産卵痕があるので、少し表面を削ってみたところ、1個の卵が見つかった。 クヌギ材自体には他に産んではいないようではあるが、これでカワラ材のほうに集中的に産卵している或いは産卵しようとしていることは間違いないので、邪魔をしないよう放置しておくことにした。 卵は120ccのプリンカップでフォーテックのヒラタ・ノコ1番(以下ヒラタ1番)を篩にかけたものでセットした。 結果オーライではあったが、最近の♂も食欲が更に旺盛になっていることから焦らずひたすら♀の成熟を待つべきだったかもしれない。 ここ数日、ずっとマット上を活発に歩き回ったり飛ぼうとしたりして落ち着きのない状況が続いていて産卵していないようなので、試しにマットをフォーテックの「産卵1番」に変えてみることにした。 カワラ材とクヌギ材を見てみたがクヌギ材は産卵痕がなく、カワラ材は削った個所はあるものの浅く、産卵しているか怪しい感じだった。 マットを交換しようと出してみると1頭の1齢幼虫が出てきた。もしかしたら前回卵を採った時に卵がもう一つあってマットにこぼれ落ちたのかもしれない。 1齢幼虫は800mlクリアボトルに篩にかけたヒラタ1番で飼育することにした。 産卵用ケースは篩にかけた産卵1番で再セットした。 小さめのクヌギ材は♀に削られている部分を削ってみたが産卵はしていないようだった。 カワラ材をマットから取り出したところ、裏のマット上に1齢幼虫が1頭見つかった。目立った産卵痕はないが他にも産卵している可能性があるので、そのまま元に戻した。 1齢幼虫は1頭目と同様に800mlクリアボトルにセットした。 種親の♂が死んだ。寿命と思われる。後食開始して約7ヶ月であった。 もしやと思い、カワラ材を持ち上げたところ、10/16と同様にまたマット上に1齢幼虫が1頭見つかった。 これで3頭目となるが、もう少し採りたいところ。 9/17に採った卵が孵化していた。卵はあまり成長せず暗い色になっていたので死んだと思っていたので意外だった。 卵を管理していたマットにコバエが大量発生してしまっていたので、即800mlのクリアボトルにヒラタ1番でセットした。 ♀が死んでいた。小さめのクヌギ材を割ってみたところ、産卵痕は多いが、卵は2個のみ見つかった。 カワラ材のほうは硬いのでしばらく放置することにした。 コバエの幼虫が発生したボトルが1本あったのでマット交換することにした。 慎重に掘り出したところ、3齢初期と思われる幼虫が出てきた。♀斑はなく恐らく♂と思われる。数少ない個体なので大切に飼育していきたい。 |