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ヒメマルカツオブシムシ
学名:Anthrenus verbasci

ヒメマルカツオブシムシ(2007.3.3)
Data
和名 ヒメマルカツオブシムシ
体長 約2.5mm
分布 北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,志賀島,相島,能古島,トカラ列島(中之島),石垣島
出現期 4〜10月
キク科(デージーなど)の花の蜜
 幼虫は毛織物や絹織物などの衣服,昆虫の標本など乾燥した動物質の物を食べる。
解説 衣類に穴を開けてしまう有名な害虫。
幼虫は特に標本などの乾燥した動物質を好んで食べる。乾燥や餌切れにも非常に強く、餌が無くとも自分の脱皮殻を食べて3年間も生きたという記録もある。
成虫はキク科の花に集まるが、その前に既に発生場所で交尾・産卵を済ませているという。
成虫は円形に近く、白,黄土色,黒の斑模様をしている。
国内に生息するAnthrenus属のNathrenus亜属は本種のみ。
 
写真は3月3日に自室で見つけた本種を撮影したもの。幼虫の写真は、2007年の大掃除中に放置されていたコーカサスオオカブトChalcosoma chiron chiron)の標本の近くで発見した幼虫を撮影したもの。コーカサスオオカブトは外骨格を残し、空洞となっており、硬い外骨格もビニールのように薄くてブヨブヨしていた。標本の下には砂のような本種の糞とたくさんの脱皮殻があった。
PHOTO

幼虫@
標本や衣類等を食害する。
(2007.12.30)

幼虫A
(2007.12.30)

幼虫に食害されたコーカサスオオカブトの標本
硬い外骨格を残し、空洞になっていた。下にあるのは、粉状の糞と抜け殻。
(2007.12.30)

幼虫の抜け殻
(2007.12.30)
 
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