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オオナガコメツキ
学名:Orthostethus sieboldi sieboldi

葉上で休むオオナガコメツキ(2020.7.19)
Data
和名 オオナガコメツキ
体長 約24mm
分布 北海道,利尻島,本州,飛島,粟島,佐渡島,冠島,淡路島,隠岐,四国,直島,九州,壱岐,五島列島,下甑島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 6〜9月
不明
 幼虫は朽木内で甲虫類などの幼虫を捕食する。
解説 大型のコメツキムシ。
体色は黒色で褐色の毛を生やす。
触角,脚,口肢は赤褐色。
前胸背は密に点刻され、後縁から中央にかけて浅い正中溝がある。
幼虫は光沢の強い黄褐色で頭部は濃褐色。
 
国内の本種は以下の2亜種に分けられている。
亜種区分/学名 分布
基亜種
Orthostethus s. sieboldi
北海道,利尻島,本州,飛島,粟島,佐渡島,冠島,淡路島,隠岐,四国,直島,九州,壱岐,五島列島,下甑島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
対馬亜種
Orthostethus s. tsushimensis
対馬
 
トップの写真は7月19日に近所の林道で草の葉上に止まっている本種を撮影したもの。非常に大型個体で27mmもあった。
7月25日の写真は近くの森林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。定規で体長を測ったところ、19.5mmあった。撮影当初体長からアカアシオオクシコメツキと同定したがオオナガコメツキではないかとの問い合わせを頂いたので再同定し本種の小型個体と判断した。
幼虫の写真は3月12日にイチョウと思われる伐倒木の樹皮から出てきたもの。大きさや色彩から本種の幼虫と思われるが裏付けのため採集し、虫探しの時に石の下から時々見つかるコガネムシ類の幼虫を与えている。
5月23日にビンの底から蛹化したことを確認し、3日後に取り出して撮影した。クワガタのように糞で固めた頑丈な蛹室は作らず、細長い空間を作るのみの簡単なものであった。
PHOTO

葉上で休む本種
27mmの個体だった。
(2020.7.19)

ライトトラップに飛来した本種@
(2015.7.25)

ライトトラップに飛来した本種A
(2015.7.25)

伐倒木から得られた幼虫@
(2021.3.14)

伐倒木から得られた幼虫A
(2021.3.14)

伐倒木から得られた幼虫B
頭部のアップ。
(2021.3.14)

伐倒木から得られた幼虫C
(2021.3.14)

伐倒木の樹皮下にいる幼虫
(2021.3.12)

幼虫がいた伐倒木
恐らくイチョウ。
(2021.3.12)

蛹@
飼育下で蛹化した。
(2021.5.26)

蛹A
(2021.5.26)

蛹B
(2021.5.26)

蛹C
(2021.5.26)

蛹室内の蛹@
飼育ビンの底で蛹化した。
(2021.5.26)

蛹室内の蛹A
(2021.5.26)
 
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