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シロスジコガネ
学名:Polyphylla albolineata

ライトトラップに飛来した♂(2021.7.23 静岡県)
Data
和名 シロスジコガネ
体長 27〜35mm
分布 北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,新島,神津島,三宅島),四国,九州,壱岐,五島列島,対馬,屋久島
出現期 6〜8月
マツ類の葉
 幼虫はマツの根を食べる。
解説 白い縦筋が特徴の大型のコガネムシ。
♀の触角は小さいが、♂では触角の片状部が大きく発達する。
体色は暗赤褐色で、上翅と前胸背に白色鱗片が生えており縦筋を描いている。
海岸沿いの松林に生息し、夜間外灯に飛来する。
南西諸島には本種と酷似した同属のオキナワシロスジコガネが生息しているが、頭楯の形状が本種ほど丸みを帯びないことと前胸背板の側縁部がより突出するなどの違いがある。
 
国内に生息するPolyphylla属のGranida亜属は以下の2種。
和名/学名 分布
シロスジコガネ
Polyphylla albolineata
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,新島,神津島,三宅島),四国,九州,壱岐,五島列島,対馬,屋久島
オキナワシロスジコガネ
Polyphylla schoenfeldti
トカラ列島(諏訪瀬島,宝島),奄美諸島,沖縄諸島
 
トップの写真は7月23日の夜、静岡県の海岸のそばの林内に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。じゃばらのように開く大きな触角は見事だった。
飛来したのは1匹だけだったが、近くの松を探したところ、松の枝に止まり葉を食べている♀を見つけることができた。3匹発見できたがいずれも♀だった。松の葉の根元を噛み切ってそのまま葉を銜えたままムシャムシャと食べて1本まるごと平らげた。1匹撮影のため採集して撮影後も、飛翔しても集光性が強いようでライトトラップの明かりに引き寄せられてしまい、自力で飛び去ることはできなかった。
2011年7月12日の写真は静岡県で外灯に飛来した♀を撮影したもの。本種を探す為、輪番休日を利用して沼津の千本松原に来たものの、前日の夜は松林を歩き回っても、コフキコガネMelolontha japonica)しか飛来せず、諦めて沼津御用邸記念公園に寄って帰ろうとしたところ、歴史民俗資料館の玄関前に裏返っているコガネムシを発見し、背面を見たところ本種の特徴的な白いラインが確認できた。夜間に明かりに飛来して起き上がれなかったようで、瀕死の個体ではあったが目的の本種が見れて感無量だった。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
(2021.7.23 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2021.7.23 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂B
(2021.7.23 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂C
(2021.7.23 静岡県)

ライトトラップに飛来した♀

松にいた♀@
(2021.7.24 静岡県)

松にいた♀A
(2021.7.24 静岡県)

夜間、松の葉を食べる♀@
(2021.7.24 静岡県)

夜間、松の葉を食べる♀A
(2021.7.24 静岡県)

夜間、松の葉を食べる♀B
(2021.7.24 静岡県)

夜間、松の葉を食べる♀C
(2021.7.24 静岡県)

夜間、松の葉を食べる♀D
左右に♀が1匹ずついる。
(2021.7.24 静岡県)

クロマツ上の♀@
(2011.7.12 静岡県)

クロマツ上の♀A
(2011.7.12 静岡県)

クロマツ上の♀C
(2011.7.12 静岡県)

♀の腹面
(2011.7.12 静岡県)
 
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