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オオセンチコガネ
学名:Phelotrupes(Chromogeotrupes) auratus auratus

オオセンチコガネ(2014.7.6 静岡県)
Data
和名 オオセンチコガネ
体長 12〜22mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 4〜11月
獣糞,小動物などの死骸,キノコ
 幼虫は糞を食べる。
解説 大型のセンチコガネ。
センチコガネ等の近縁種に酷似するが、頭部前縁は本種のほうが前方に長く、頭楯の形状は台形。
成虫はセンチコガネと同様に低空飛行して積極的に糞を探して片付けてくれる大変ありがたい掃除屋。
赤紫色の金属光沢をしているが、地域変異も多くルリセンチコガネやミドリセンチコガネなどの型がある。屋久島産の個体は本種の亜種とされているが、本種の1型とされる場合もある。
 
国内に生息するオオセンチコガネ属(Phelotrupes)は以下の3種(1亜種)。
和名/学名 分布
センチコガネ
Phelotrupes(Eogeotrupes) laevistriatus
北海道,礼文島,利尻島,奥尻島,焼尻島,本州,飛島,佐渡島,伊豆諸島(大島,利島,新島),淡路島,厳島(宮島),隠岐,四国,小豆島,九州,壱岐,対馬,五島列島,上甑島,,屋久島,奄美大島
オオシマセンチコガネ
Phelotrupes(Eogeotrupes) oshimanus
奄美大島,徳之島
オオセンチコガネ
Phelotrupes(Chromogeotrupes) auratus auratus
北海道,本州,佐渡島,厳島(宮島),四国,九州,対馬,平戸島
オオセンチコガネ(屋久島亜種)
Phelotrupes(Chromogeotrupes) auratus yaku
屋久島
 
トップの写真は7月6日に静岡県の道路上を歩行していた本種を撮影したもの。静岡の山ではごく普通に見かけるが一際綺麗な個体だった。
静岡県の山地ではシカの糞に集まってきた本種を撮影している。シカの糞は夜間出したばかりのもので、非常に新鮮な艶のある糞に続々と飛来してきた。色彩は全体的に赤紫色だが個体差も多く、部分的に青黒い個体なども見られた。ただ、センチコガネより光沢が強く色鮮やかな傾向があるようだ。
PHOTO

道路上にいた個体@
(2014.7.6 静岡県)

道路上にいた個体A
(2014.7.6 静岡県)

シカの糞に飛来した本種@
(2011.9.7 静岡県)

シカの糞に飛来した本種A
(2011.9.7 静岡県)

上から見た本種@
低空飛行して糞のそばで着地した時の写真。
(2008.5.1 静岡県)

上から見た本種A
(2008.5.1 静岡県)
センチコガネとの相違点

オオセンチコガネの頭部
前縁は大きく前に出る。
頭楯は短く台形。
(2011.9.7 静岡県)

センチコガネの頭部
前縁は緩やかに孤を描く。
頭楯は広く、会合部はV字型に窪む。
(2013.10.14)
 
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