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ヒメヒゲナガカミキリ
学名:Monochamus subfasciatus subfasciatus

ハルジオンの花に来た本種(2010.5.15)
Data
和名 ヒメヒゲナガカミキリ
体長 9.5〜18.5mm
分布 北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島(大島,新島),淡路島,佐渡島,隠岐,九州,対馬,壱岐,五島列島(中通島),下甑島
出現期 5〜9月
広葉樹の樹皮
 幼虫は広葉樹の枯れ木やまき材。
解説 触角の長いヒゲナガカミキリの仲間。
体色は黒褐色で全体的に黄褐色の小さな斑紋がある。
上翅中央付近に黄白色の帯状の斑紋がある。
横帯の大きさや色彩などに個体差や地域変異もみられる。
海外では朝鮮半島南部に分布している。
 
国内に生息しているヒゲナガカミキリ属(Monochamus)の基亜属は以下の8種(3亜種)、本種は4亜種に分けられている。
和名/学名 分布
マツノマダラカミキリ
Monochamus alternatus endai
本州(青森県日本海側南部以南,岩手県中部以南),伊豆諸島,小笠原諸島(父島,母島),佐渡島,四国,沖ノ島,九州,対馬,壱岐,平戸島,五島列島(中通島,福江島),天草諸島,下甑島,上甑島,硫黄島,種子島,屋久島,トカラ列島(口之島,中之島),奄美大島,加計呂麻島,沖永良部島,沖縄島,宮古島
カラフトヒゲナガカミキリ
Monochamus saltuarius
本州,四国,九州(大分県)
シラフヨツボシヒゲナガカミキリ
Monochamus rosenmuelleri
北海道,利尻島,奥尻島
ヒゲナガカミキリ
Monochamus grandis
北海道,本州,四国,九州(山地)
シラフヒゲナガカミキリ
Monochamus nitens
本州,四国
ヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus s. subfasciatus
北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島(大島,新島),淡路島,佐渡島,隠岐,九州,対馬,壱岐,五島列島(中通島),下甑島
(シコクヒメヒゲナガカミキリ)
Monochamus s. shikokensis
四国
(サツマヒメヒゲナガカミキリ)
Monochamus s. meridianus
九州(南部)
(クマゲヒメヒゲナガカミキリ)
Monochamus s. kumageinsularis
種子島,屋久島,口永良部島
アマミヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus masaoi
奄美大島,沖縄島
キマダラヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus maruokai
石垣島,西表島
 
トップの写真は5月15日にハルジオンの花に来ていた本種を撮影したもの。恐らく花粉も食べるのだろう。
普通種で普段はスルーしがちなカミキリだが、最近では5月9日に近所の林道でアラカシをビーティングして横帯が黄褐色で不明瞭な個体も得られている。
PHOTO

ハルジオンに来た本種
(2010.5.15)

葉上の本種
交尾している個体の近くにいた。
(2006.6.17)

ビーティングで得られた個体@
(2020.5.9)

ビーティングで得られた個体A
(2020.5.9)

交尾@
長い交尾器が確認できる。
(2006.6.17)

交尾A
(2006.6.17)
 
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