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エサキモンキツノカメムシ
学名:Sastragala esakii

エサキモンキツノカメムシ(2011.10.29)
Data
和名 エサキモンキツノカメムシ
体長 10〜14mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,奄美大島
出現期 5〜10月
ミズキ,ハゼノキ,カラスザンショウ,サンショウなどの汁
 幼虫も同様。
解説 クリーム色のハートマークが特徴的なツノカメムシ。
本種の最大の特徴は♀が卵の世話をすることである。
水生のカメムシの仲間にも同じように卵の世話をするコオイムシタガメがいる。
赤黒い体色をしており、大きな三角形をした小楯板内にクリーム色のハートの形をした紋があり、更に背中の中心にもう一つの小さい紋がある。本種もカメムシの例に漏れず触ると臭い匂いを出す。
本種の長ったらしい和名は、種名であり学名記載者のエサキに黄色い紋、ツノカメムシ科から由来している。
本種はモンキツノカメムシに似るが、モンキツノカメムシでは黄色い紋は前縁に切れ込みが入らず、側角はより突出することで区別できる。
 
国内に生息するモンキツノカメムシ属(Sastragala)の仲間は以下の2種。
和名/学名 分布
エサキモンキツノカメムシ
Sastragala esakii
北海道,本州,四国,九州,対馬,奄美大島
モンキツノカメムシ
Sastragala scutellata
本州,四国,九州,対馬,奄美大島
 
トップの写真は10月29日に、小川沿いの柵の上で日光浴をしていた本種を撮影したもの。この日はその他に草の葉の止まっている本種をよく見かけた。
交尾の写真は5月19日に池沿いの柵にいたもの。♂は♀より一回り小さく、ハート型の紋は黄色味が強かった。
PHOTO

柵上の本種
(2011.10.29)

本種のアップ
(2011.10.29)

シラカシ上の本種
(2007.12.24)

草の葉上の本種
本種を初めてみた時の写真。
(2005.10.15)

前から見た本種
ツノカメムシ科の特徴である胸部の左右の角状突起が確認できる。
(2005.10.15)

横から見た本種
(2005.10.15)

交尾@
上が♀、下が♂
(2012.5.19)

交尾A
左の写真をトリミングしたもの。
(2012.5.19)

交尾B
(2012.5.19)

交尾C
(2012.5.19)

卵を守る♀
ツノカメムシ科の特徴である胸部の左右の角状突起が確認できる。
(2006.8.5)

ヤブミョウガの茎に止まる幼虫@
薄暗い杉林の林道にいた。
(2011.10.8)

ヤブミョウガの茎に止まる幼虫A
(2011.10.8)
 
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