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ツノロウムシ
学名:Ceroplastes ceriferus

ボケ上の本種(2014.8.24)
Data
和名 ツノロウムシ
 別名:ツノロウカイガラムシ
体長 6〜9mm
分布 本州,四国,九州,南西諸島
出現期 1〜5,9〜12月
 1年1化。初夏より幼虫が出現する。
ヤナギ類,ゲッケイジュ,ボケ,ユキヤナギ,ハゼ,モチノキ,マサキ,トウカエデ,ツバキ科,カンキツ類などの汁
 幼虫も同様。
解説 チューインガムをねしくり付けたようなカイガラムシ。
カイガラムシとしては大型。体色は灰白色、未成熟の時は背面が突出し、体周に白色の角状突起が8個見られるが、成熟すると全体的に膨らみ丸みを帯びる。
「日本原色カイガラムシ図鑑」(全国農村教育協会)によると単為生殖を行うとされているが、「原色昆虫大図鑑V」(北隆館)では秋に交尾して♀はそのまま越冬するとあり矛盾しているが、「日本農業害虫大辞典」(全国農村教育協会)には国内で♂は発見されず♀だけで単為生殖しているとされているので恐らく前者が正しいのだろう。他のサイトに♂とされる画像も掲載されてはいるものの、ただ♀に乗っているだけの有翅型のアブラムシなので注意が必要。
本種は非常に広食性でさまざまな種の樹木や時には針葉樹,ヨモギなどの草類にも寄生するとされている。
本種の天敵はツノロウアカヤドリトビコバチ(Anicetus ceroplastis)という寄生蜂が知られている。
 
トップの写真は8月24日に庭のボケに発生した本種を撮影したもの。1本の枝に大量に寄生していた。
PHOTO

ボケ上の未成熟♀と幼虫
(2014.8.24)

ボケ上の未成熟♀
(2014.8.24)

アカバメギ上の♀@
(2010.11.20)

アカバメギ上の♀A
(2010.11.20)

アカバメギ上の♀B
裏から撮影。右下にいるのはモリチャバネゴキブリの幼虫。
(2010.11.20)

アカバメギ上の♀C
(2010.11.20)
 
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