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モリチャバネゴキブリ
学名:Blattella nipponica

雑木林にいた本種(2013.5.31)
Data
和名 モリチャバネゴキブリ
体長 ♂:約12.5mm
♀:約11.5mm
分布 本州,伊豆諸島(大島,神津島),隠岐,淡路島,四国,小豆島,九州,対馬,壱岐,五島列島,天草諸島,男女群島,甑島列島,屋久島,種子島,黒島,奄美大島
出現期 5〜11月
雑食性。樹液にもよく来る。
解説 小型のチャバネゴキブリの仲間。
草原や雑木林の落ち葉などの下にいることが多い。
チャバネゴキブリ(Blattella germanica)に酷似するが、本種では前胸部にある左右の黒い模様が太く、後方で接近するのに対し、チャバネゴキブリでは黒い模様が細く、まっすぐしており、接近しない。
更にチャバネゴキブリでは家の中にも入ってくるが、本種は家には入らない。
 
国内に生息するチャバネゴキブリ属(Blattella)は以下の5種。
和名/学名 分布
オキナワチャバネゴキブリ
Blattella asahinai
沖縄島
モリゴキブリモドキ
Blattella biligata
西表島
チャバネゴキブリ
Blattella germanica
北海道,本州,伊豆諸島(八丈島,八丈小島),小笠原諸島,隠岐,淡路島,四国,九州,対馬,五島列島,天草諸島,奄美大島,沖縄島,宮古島,西表島
ヒメチャバネゴキブリ
Blattella lituricollis
伊豆諸島(八丈島),小笠原諸島,四国(高知県),九州(宮崎県,鹿児島県),筑前沖ノ島,南西諸島
モリチャバネゴキブリ
Blattella nipponica
本州,伊豆諸島(大島,神津島),隠岐,淡路島,四国,小豆島,九州,対馬,壱岐,五島列島,天草諸島,男女群島,甑島列島,屋久島,種子島,黒島,奄美大島
 
トップの写真は5月31日の夜、近所の雑木林内でライトトラップしていた時に葉上にいた本種を発見し、撮影したもの。6月19日には、帰宅時に自宅のブロック塀で交尾していた本種を見ることができた。記憶が定かではないが側面から交尾器を見たところ翅が上になっている個体が♂だったように思う。外見からは雌雄は分からないが交尾個体で見ると胸背の黒い縦条が比較的離れる傾向があるのが♂という可能性もあるかもしれない。
PHOTO

雑木林内にいた本種
(2013.5.31)

交尾@
交尾器を見たところ、右が♂、左が♀だったと思う。
(2018.6.19)

交尾A
(2018.6.19)

交尾B
(2018.6.19)

交尾C
(2018.6.19)


(2007.7.28)

倒木の下に隠れていた本種
(2005.11.5)

卵のうを持った♀
(2007.7.28)

庭にいた幼虫@
(2014.5.17)

庭にいた幼虫A
(2014.5.17)

庭にいた幼虫B
(2014.5.17)

幼虫
体色は艶のある黒色で、体の縁は黄褐色。
(2006.4.22)
他のチャバネゴキブリ類との相違点

モリチャバネゴキブリ
胸部の2対の黒い縦筋が太く、後方で接近する。
(2007.7.28)

ヒメチャバネゴキブリ
チャバネゴキブリでは、胸部の2対の黒い縦筋は細く、後方で接近しない。更にヒメチャバネゴキブリでは2対の縦筋がより離れる。
(2007.7.17 石垣島)
 
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