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タイリククロスジヘビトンボ | |
学名:Parachauliodes continentalis | |
![]() ライトトラップに飛来した本種(2013.5.25 静岡県) |
Data | |||||||||||||||||||||||
和名 | タイリククロスジヘビトンボ | ||||||||||||||||||||||
開張 | 80〜92mm | ||||||||||||||||||||||
分布 | 本州,四国,九州,対馬 | ||||||||||||||||||||||
出現期 | 5〜7月 | ||||||||||||||||||||||
餌 | 樹液や果汁 幼虫は水生昆虫などを捕食する。 |
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解説 |
クロスジヘビトンボの一種。 ヤマトクロスジヘビトンボ(Parachauliodes japonicus)と大変よく似ているが、翅の幅が幅広い点や、翅脈の形状で同定することができる(ヤマトクロスジヘビトンボとの相違点参照)。 幼虫は水質が綺麗な小川や渓流などに生息し、成虫は夜間樹液や果実などに集まり、灯火にも飛来する。 幼虫は成熟すると上陸し、土中で蛹化する。
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撮影メモ | 写真は5月25日の夜、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。ライトトラップの上部をバッサバッサとゆっくりと飛び回り、シートに止まってもしばらくの間、翅を羽ばたかせていた。ヤマトクロスジのほうは時々見かけていたものの、本種を見るのはこれが初めて。本種は翅が幅広いからか非常に大きく感じ、ヤマトクロスジとヘビトンボのいいとこ取りをしたようなイメージであった。以前から撮影したい種だった為、喜びはこの上ない。 |
PHOTO | |
![]() ライトトラップに飛来した本種@ トップの写真をトリミングしたもの。 (2013.5.25 静岡県) |
![]() ライトトラップに飛来した本種A (2013.5.25 静岡県) |
![]() 翅のアップ (2013.5.25 静岡県) |
![]() ライトトラップに飛来した本種B (2013.5.25 静岡県) |
ヤマトクロスジヘビトンボとの相違点 | |
![]() 本種の翅脈 前翅前縁寄りにある太い翅脈(R脈)とRs脈で囲まれた第2室から出る翅脈が2本出る。 翅はヤマトクロスジより幅広く、むしろヘビトンボに近い。 幼虫の場合は、大顎の間にある頭楯が黒色。 (2013.5.25 静岡県) |
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![]() ヤマトクロスジヘビトンボの翅脈 前翅前縁寄りにある太い翅脈(R脈)とRs脈で囲まれた第2室から出る翅脈は1本のみ。 翅の形はタイリククロスジよりも細長い。 幼虫の場合は、大顎の間にある頭楯が白色。 (2010.5.6) |