ホーム > ハチ目 > コンボウハバチ科 > コンボウハバチ亜科
 
ナシモモブトハバチ
学名:Cimbex carinulatus

産卵中のナシアシブトハバチ(2006.4.22)
Data
和名 ナシモモブトハバチ
 別名:ナシアシブトハバチ
体長 約22mm
分布 本州,淡路島,九州
出現期 4〜6月
幼虫はサクラ,ナシ,ボケなど
解説 オオスズメバチそっくりな大きなハバチ。
外見がオオスズメバチそっくりで、撮影中もオオスズメバチだと思っていたほど。
春にサクラなどの葉内に卵を産み付ける。
本種は従来アシブトハバチ亜科のナシアシブトハバチ(Paleocimbex carinulata)とされていたが、分類が変更になり現在ではコンボウハバチ亜科のナシモモブトハバチ(Cimbex carinulatus)とされている。
 
国内に生息するモモブトハバチ属(Cimbex)は以下の4種(2亜種)。
和名/学名 分布
ナシモモブトハバチ
Cimbex carinulatus
本州,淡路島,九州
ルリモモブトハバチ
Cimbex connatus japonicus
千島列島(南部),北海道
キイロモモブトハバチ
Cimbex connatus taukushi
本州,四国,九州
カラフトモモブトハバチ
Cimbex femoratus
千島列島(南部),北海道,本州,四国
ウスキモモブトハバチ
Cimbex lutens
北海道,本州
 
写真は4月22日にサクラに2匹の大きな本種が産卵に集まってきたところを撮影したもの。
あまりの巨大さにオオスズメバチと思い込んで、恐る恐る撮影したのだが、数回こちらにアタックして来てかなり怖い思いをしたが、2匹とも葉に止まり丸まって静止しているので、何か変だと思いながら撮影した。その後、画像を見てみると模様や体形がオオスズメバチと違うのと、どう見てもルリチュウレンジArge similis)と同じポーズで産卵しているとしか思えず、ネットで調べたところ初めて本種の存在を知ることができた。
その後、5月28日にサクラの葉上にとても大きな本種の幼虫を見ることができた。
PHOTO

産卵中の♀@
顔もオオスズメバチそっくり。
腹部を丸め、葉の中に卵を産み付けている。
(2006.4.22)

産卵中の♀A
腹部の模様はオオスズメバチと異なる。
(2006.4.22)

幼虫@
サクラの葉上にいた。
(2006.5.28)

幼虫A
(2006.5.28)
 
先頭ページへ