ツヤケシオオゴミムシダマシ | |
学名:Zophobas atratus | |
♂(2021.12.22) |
Data | |
和名 | ツヤケシオオゴミムシダマシ 別名:ジャイアントミルワーム |
体長 | 22.5〜26.5mm |
分布 | 本州,西表島 ※中央アメリカ原産の移入種。 |
出現期 | 一年中 |
餌 |
野菜や穀類、乾物など 幼虫同様。 |
解説 |
ジャイアントミルワームの名でお馴染みの大型ゴミムシダマシ。 体色は艶消し状の黒色。 上翅は点刻列からなる浅い条溝がある。 雌雄は頭楯に違いがあり、♂では前縁中央が大きく湾入するが、♀ではほぼ直線。(雌雄の相違点参照) 幼虫はペットの餌用に利用されており、ミルワームより大型であることからジャイアントミルワームの名称で大量に市販されている。 生態は乾燥を好む雑食性で、穀類や野菜、生物の死骸などを食べる。 国内に生息するツヤケシオオゴミムシダマシ属(Zophobas)は基亜属の本種のみ。 8匹程度でプラケースミニに小分けにして飼育することにした。管理は通常の方法に倣ってフスマを床材として敷いて、時々野菜を入れるなどした。水分は必要ではあるが、フスマを湿らすとカビるので、飼育の仕方には課題があるようだ。数日前に丸まってじっとしていた幼虫を見つけたので蛹になるのか死ぬ直前なのか分からなかったが、蛹化時の共食いを避けるため、その幼虫をルアーケースに単独で入れておいたところ数日で蛹になった。 その後もぼちぼち蛹化が始まり、12月9日の時点で5匹が蛹になった。12月10日に1匹目が羽化した。頭楯の形状で♂だと分かった。体色はまだ淡く色付くには時間が掛かりそうだ。羽化翌日にはアーモンド色になっていた。羽化5日目には本来の体色である黒色になった。 1月2日には頻繁に交尾しているところを確認できるようになった。1月1日にはルアーケース内で羽化していた成虫を飼育ケースに移そうと手で掴んだところ、複眼が真っ白なことに気付き、白目かとビックリしてよく見たところ頭部と前胸背の間から臭いのある白濁液を分泌していたことが分かった。動きが遅い代わりに自衛手段を備えているようだ。 新成虫を飼育して4ヶ月ほどしてマット中に小さな幼虫がいることに気付いた。スズムシなどの飼育に使用していた栄養価のないピートモスを使用していたため、フスマを混ぜて1週間後に再度確認すると多数の若齢幼虫を確認することができた。 |
PHOTO | |
♂@ (2021.12.15) |
♂A (2021.12.15) |
♂B (2021.12.15) |
♂C (2021.12.15) |
♀ (2021.12.24) |
チャイロコメノゴミムシダマシ(左)と本種(右) (2021.12.18) |
白濁液を出す♂ 掴むと頭部と前胸背の隙間から臭いのある白濁液を分泌する。 (2022.1.10) |
交尾 (2022.1.2) |
幼虫@ (2021.11.19) |
幼虫A (2021.10.17) |
幼虫B (2021.10.17) |
幼虫C (2021.10.17) |
購入時の梱包 サービスしてくれたのか200円で30匹程入っていた。 (2021.10.17) |
本種(上)とチャイロコメノゴミムシダマシ(下)の幼虫@ (2021.11.30) |
本種(上)とチャイロコメノゴミムシダマシ(下)の幼虫A (2021.11.30) |
蛹@ (2021.11.19) |
蛹A (2021.11.19) |
蛹B (2021.11.19) |
本種(左)とチャイロコメノゴミムシダマシ(右)の蛹@ (2021.12.9) |
本種(左)とチャイロコメノゴミムシダマシ(右)の蛹A (2021.12.9) |
蛹C (2021.12.4) |
羽化直前の蛹@ (2021.12.9) |
羽化直前の蛹A (2021.12.9) |
ルアーケースで管理される蛹たち (2021.12.20) |
新成虫♂@ (2021.12.10) |
新成虫♂A (2021.12.10) |
新成虫♂B (2021.12.10) |
新成虫♂C (2021.12.10) |
新成虫♂D (2021.12.11) |
若齢幼虫@ (2022.4.23) |
若齢幼虫A (2022.4.23) |
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雌雄の相違点 | |
♂の頭部 頭楯の前縁中央が大きく湾入する。 (2021.12.15) |
♀の頭部 頭楯の前縁は直線的。 (2021.12.24) |