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チャイロコメノゴミムシダマシ
学名:Tenebrio molitor

♂(2022.1.3)
Data
和名 チャイロコメノゴミムシダマシ
 別名:ミルワーム,ミールワーム
体長 12.2〜16.0mm
分布 北海道,本州,沖縄島
 ※ 定着はしていない。海外からの移入種と考えられている。
出現期 一年中
野菜や穀類、乾物など
 幼虫同様。
解説 ミルワームの名でお馴染みのゴミムシダマシ。
体色は茶褐色〜黒褐色でやや光沢がある。
同属のコメノゴミムシダマシに似るが、本種より大きく艶消し状、色彩も暗褐色であるなどの違いがある。
雌雄の違いは外観上は前脚のみに違いが見られ、♂のみ前脚の膝節の湾曲がやや強く、内側に淡褐色の毛が密生していることで判別できる(雌雄の相違点参照)。
幼虫は爬虫類や鳥類などの餌としてミルワームの名称で市販されている。
同様に餌用として本種より大型のジャイアントミルワームの名で販売されているツヤケシオオゴミムシダマシに比べ、体長は半分ほどと小型。
大きさ以外の違いは、本種は成虫では艶があること、赤褐色であること、幼虫では色彩が明るく赤味が強いことなどで判別できる。
本種は屋内性で穀物を食べるが、移入種で定着していないため、特に害虫扱いはされていない。
 
国内に生息するTenebrio属は以下の2種。
和名/学名 分布
コメノゴミムシダマシ
Tenebrio obscurus
北海道,本州,四国,九州,沖縄島
チャイロコメノゴミムシダマシ
Tenebrio molitor
北海道,本州,沖縄島
 
トップの写真は11月21日にペットショップで購入した幼虫を撮影したもの。ジャイアントミルワームを購入した店の鳥のコーナーにあった。小さなカップにたくさん入っており、プラケースミニで一緒に飼育することにした。飼育方法はほぼジャイアントミルワームと同じにしたが、特にキャベツが好物のようで与えるとすぐになくなった。脱皮もかなり頻繁に行うようだった。
12月7日に1匹が蛹化、その後もほぼ連日蛹化するようになった。蛹は幼虫に襲われることがないようルアーケースに移し羽化を待つことにした。1匹目は12月18日に羽化した。羽化2日後には赤茶色に色付いた。
1月2日には体色が黒褐色となり、交尾も確認できた。確実な雌雄判別のため、ペアになった個体から雌雄を分けて前脚を撮影したところ、やはり雌雄の特徴が確認できた。他の幼虫たちも続々と蛹になっており、隔離に追い付いていないが共食いはまったく見られなかった。
1月8日時点で成虫を数えてみたところ、36匹おり、それ以外に幼虫のケース内で成虫になって翅が伸び切らなかった個体も1匹みられた。蛹は41匹、幼虫は大分減ってきたもののまだまだいる感じで、購入した1カップで100匹はいるようである。
PHOTO

♀@
(2022.1.3)

♀A
(2022.1.3)

♀B
(2022.1.3)

♀C
(2022.1.3)

飼育風景
(2022.1.16)

幼虫@
(2021.11.21)

幼虫A
(2021.11.21)

幼虫の抜け殻
(2021.11.21)

購入時の幼虫(ミールワーム)
(2021.11.21)

ツヤケシオオゴミムシダマシ(上)と本種(下)の幼虫@
(2021.11.30)

ツヤケシオオゴミムシダマシ(上)と本種(下)の幼虫A
(2021.11.30)

蛹@
(2021.12.9)

蛹A
(2021.12.9)

蛹B
(2021.12.9)

蛹C
(2021.12.9)

蛹D
(2021.12.9)

ツヤケシオオゴミムシダマシ(左)と本種(右)の蛹@
(2021.12.9)

ツヤケシオオゴミムシダマシ(左)と本種(右)の蛹A
(2021.12.9)

羽化直前の蛹@
(2021.12.23)

羽化直前の蛹A
(2021.12.23)

羽化直後の新成虫@
(2021.12.18)

羽化直後の新成虫A
(2021.12.18)

新成虫@
(2021.12.18)

新成虫A
(2021.12.18)

新成虫B
(2021.12.18)

本種(左)とツヤケシオオゴミムシダマシ(右)
(2021.12.18)

新成虫C
(2021.12.22)
雌雄の相違点

♂の前脚
脛節内側に淡褐色の毛が密生している。湾曲もやや強い。
(2022.1.3)

♀の前脚
脛節内側に毛がほとんど生えない。あまり湾曲しない。
(2022.1.3)
 
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