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サトユミアシゴミムシダマシ
学名:Promethis valgipes valgipes

夜間、外灯下にいた♂(2019.7.11 対馬)
Data
和名 サトユミアシゴミムシダマシ
 別名:ユミアシゴミムシダマシ,ユミアシオオゴミムシダマシ
体長 21〜28mm
分布 本州,淡路島,四国,小豆島,直島,九州,対馬,壱岐,奄美大島,伊良部島
出現期 4〜10月
 倒木や朽木周辺に見られる。
枯れ木やキノコ
 幼虫は朽木を食べる。
解説 ユミアシゴミムシダマシの一種。
前脚がやや湾曲し、弓のようであることから、ユミアシの和名がある。
体色は黒色で光沢は鈍い。♂は中脛節に山型突起がある。
夜間、倒木上によく見られる。
同属に本種と酷似したオオユミアシゴミムシダマシがいるが、前胸背の正中溝は不明瞭で♂の脚に目立った突起がないのに対し、本種の前胸背の正中溝は明瞭、♂の中脛節に山型の突起があることなどで区別できる。
幼虫は朽木内におり、細長い筒状をしている。
国内の本種は基亜種で下地島産のみ台湾産と同じ亜種とされる。
 
日本に生息するユミアシゴミムシダマシ属(Misolampidius)は以下の12種(1亜種)。
和名/学名 分布
セスジユミアシゴミムシダマシ
Promethis striatpennis
本州,淡路島,隠岐,九州
ヤクユミアシゴミムシダマシ
Promethis exigua
屋久島
イリオモテユミアシゴミムシダマシ
Promethis iriomotensis
西表島
ヒメユミアシゴミムシダマシ
Promethis noctivigila
本州,四国,九州
ヒメエグリユミアシゴミムシダマシ
Promethis persimilis
屋久島
エグリユミアシゴミムシダマシ
Promethis s. subbiangulata
沖縄島
トクノシマユミアシゴミムシダマシ
Promethis tokunoshimana
徳之島
アマミユミアシゴミムシダマシ
Promethis oshimana
トカラ列島(宝島),奄美大島,徳之島,加計呂麻島
オキナワユミアシゴミムシダマシ
Promethis okinawana
沖縄島,久米島
オオユミアシゴミムシダマシ
Promethis insomnis
北海道,奥尻島,本州,九州
サトユミアシゴミムシダマシ
Promethis v. valgipes
本州,淡路島,四国,小豆島,直島,九州,対馬,壱岐,奄美大島,伊良部島
サトユミアシゴミムシダマシ(台湾亜種)
Promethis v. subvalgipes
下地島
オニユミアシゴミムシダマシ
Promethis amanoi
本州(紀伊半島),九州(大隅半島),五島列島(福江島)
 
トップの写真は7月11日の夜、対馬の川沿いの外灯の下の歩道にいた♂を撮影したもの。翌日山に登った尾根道では夜間、倒木に生えるカワラタケ類を食べる本種をよく見かけた。♀の写真は5月28日の夜、埼玉県の標高90m付近の雑木林内の倒木上を歩く本種を撮影したもの。ヤマトゴキブリも見られたが本種が最も多かった。
PHOTO

夜間、外灯下にいた♂
(2019.7.11 対馬)

♂の脚
♂では中脛節と後脛節に山型突起がある。
(2019.7.11 対馬)

夜間、倒木上を歩く♀
(2017.5.28 埼玉県)

クワガタケース内に出現した♀@
(2006.1.7)

クワガタケース内に出現した♀A
(2006.1.7)

上から見た♀
(2006.1.7)

本種の幼虫
本種の幼虫は白いのに対し、近縁種のキマワリは茶褐色である。
 
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