ホーム > コウチュウ目 > オサムシ科 > ゴモクムシ亜科
 
ムナビロアトボシアオゴミムシ
学名:Chlaenius tetragonoderus

ライトトラップに飛来した本種(2018.8.12 八丈島)
Data
和名 ムナビロアトボシアオゴミムシ
体長 約12mm
分布 本州,佐渡島,伊豆諸島(新島,三宅島,八丈島,青ヶ島),隠岐,四国,九州,対馬,上甑島,下甑島,屋久島,トカラ列島,奄美大島,沖縄島,伊良部島,石垣島,西表島
出現期 3〜11月
昆虫類などの死骸
解説 アオゴミムシの一種。
前胸背板は幅広く、緑色の強い金属光沢を持つ。
上翅後方に橙色の紋がある。脚や触角は黄〜橙褐色。
アトボシアオゴミムシChlaenius naeviger)などに似るが、本種では前胸背板が幅広く金属光沢が強いことや、橙色の紋の縁がぼやけるなどの特徴がある。
海外では台湾,中国,東南アジアに分布している。
 
日本に生息するアオゴミムシ属(Chlaenius)のLissauchenius亜属は以下の5種。
和名/学名 分布
タイワンアトボシアオゴミムシ
Chlaenius bimaculatus lynx
沖縄島,多良間島,石垣島,西表島,与那国島
アトボシアオゴミムシ
Chlaenius naeviger
北海道,奥尻島,本州,飛島,伊豆諸島(新島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,平戸島,下甑島,屋久島
キボシアオゴミムシ
Chlaenius posticalis
北海道,利尻島,奥尻島,本州,伊豆諸島(新島,八丈島),舳倉島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,平戸島
ホソキボシアオゴミムシ
Chlaenius rufifemoratus
九州,屋久島,口永良部島,トカラ列島(中之島),奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
ムナビロアトボシアオゴミムシ
Chlaenius tetragonoderus
本州,佐渡島,伊豆諸島(新島,三宅島,八丈島,青ヶ島),隠岐,四国,九州,対馬,上甑島,下甑島,屋久島,トカラ列島,奄美大島,沖縄島,伊良部島,石垣島,西表島
 
写真は8月12日の夜、八丈島の林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。西表島で撮影した個体では前胸背が更に幅広かったが他に似た種がなく個体差の範囲と判断した。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
ホテルのそばの林縁で撮影。
(2017.7.8 西表島)

ライトトラップに飛来した本種A
(2017.7.8 西表島)
近似種との相違点

本種の前胸背板
幅が広い。
無毛で金属光沢が強い。
(2018.8.12 八丈島)

アトボシアオゴミムシの前胸背板
幅がやや狭い。
緑銅色で点刻が多く光沢が鈍い。点刻から微毛を生やすが肉眼では確認しづらい。
(2021.8.26)

オオアトボシアオゴミムシの前胸背板
幅が広い。
微毛が生えていて光沢が鈍い。
(2021.6.6)
 
先頭ページへ