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カブラヤガ
学名:Agrotis segetum

ビーティングで得られたカブラヤガ♂(2020.6.11)
Data
和名 カブラヤガ
 別名:ネキリムシ(幼虫)
開張 38〜40mm
分布 北海道,本州,四国,九州,伊豆諸島,小笠原諸島,対馬,屋久島,沖縄諸島,宮古島,石垣島
出現期 4〜5,7〜10月
花の蜜など
 幼虫は農作物を含むさまざまな植物の葉や茎を食べる。
解説 ヤガ科モンヤガ亜科の仲間。
体色は灰褐色から茶褐色まで個体差がある。
特徴的な3対の黒い輪郭の紋がある。
♂の触角は両櫛歯状で、♀では糸状。
本種の幼虫はさまざまな植物を食草とし、農作物を食べるため、重要害虫とされている。
1齢幼虫は若葉を食べるが、中齢幼虫以降は昼間は土中に潜り、夜植物の根元を齧るため、農作物には深刻な被害になっているようだ。
 
国内に生息するAgrotis属は以下の8種(遇産種を含む)。
和名/学名 分布
タマナヤガ
Agrotis ipsilon
北海道(遇産),本州,小笠原諸島,四国,九州,対馬,沖縄諸島,八重山諸島,大東諸島
カブラヤガ
Agrotis segetum
北海道,本州,四国,九州,伊豆諸島,小笠原諸島,対馬,屋久島,沖縄諸島,宮古島,石垣島
センモンヤガ
Agrotis exlamationis informis
北海道,本州(中部地方以北)
ホッキョクモンヤガ
Agrotis ruta
北海道,利尻島,本州(飛騨山脈,赤石山脈,飯豊山地,朝日山地,鳥海山)
オオカブラヤガ
Agrotis tokionis
北海道,本州,四国,九州,対馬
マエグロヤガ
Agrotis scotacra
本州(秋田県で遇産のみ)
ハマヤガ
Agrotis desertorum hamayaga
本州(秋田県,新潟県,石川県の海岸砂浜)
フルショウヤガ
Agrotis militaris
国後島,北海道(東部・北部の海岸砂浜)
 
トップの写真は6月11日に近所の林道でコナラをビーティングしたところ得られた♂を撮影したもの。
新潟県の海岸沿いの松林内でのライトトラップでは環状紋が発達した♀を撮影している。他には自宅の外灯や日中に茂みにいるところなどで撮影している。
PHOTO

ビーティングで得られた♂
コナラにいた。
(2020.6.11)

ライトトラップに飛来した♀
海岸沿いの松林内で撮影。環状紋が大きい。
(2021.5.4 新潟県)

自宅の外灯に飛来した♀@
外灯のそばのキンモクセイの枝を揺すると飛び出してきた。
(2011.10.7)

自宅の外灯に飛来した♀A
(2011.10.7)

上から見た♀
草の茂みの中にいた個体。
(2006.7.22)

横から見た♀
(2006.7.22)
 
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